「都を逃げるようにして立ち去ること」という意味で、都会から逃げるような状況に対して使います。
都落ちという言葉は鎌倉時代にできたとされており、当時の都は京都でしたから、当時は京都から逃げることを意味していたのです。
現在の都は東京なので、東京から逃げるように地方に行く場合には、都落ちという言葉を使うのです。
「都落ち」の意味
都落ちというのは、逃げるようにして都から立ち去るという意味ですが、現代では何らかの夢が破れた結果、夢を諦めた結果地方に行くようなケースで使うことが多いです。
上京して東京で自分の夢を叶えようと思ったが、それができずに地元に再び帰るようなケースにて、都落ちという言葉を使うことが多いです。
若い人に特に典型かもしれないのです。
「都落ち」の使い方
都落ちという言葉は、都から地方に逃げるようにして立ち去るという意味であり、自分からそういった行動をとる際に使います。
つまり、誰かに命令されてそういった行動をとったときには使いません。
そういう意味では、会社の命令で東京から別の場所に転勤になったようなときには、都落ちの状況ではないということです。
使う場面をきちんと判断することが大切なのです。
「都落ち」の例文
「有名なミュージシャンになろうと思って東京で頑張ってきましたけど、数年経っても全く売れそうにないです。
才能がないのか?やり方が間違っているのか?分からないですけど、そろそろ諦めようかな?と思っています。
地元に帰って就職をするということも頭をよぎっており、都落ちという結果になりそうなのは非常に残念だと思っているのです。」
都落ちはネガティブな言葉である
都落ちというのは夢破れた結果、都会から地方に行くというケースで使うことが多く、本当は地方に行きたくはないが、それをせざるを得ないようなニュアンスが込められています。
だから、本人にとってはかなりネガティブな感情を表した言葉であると言えます。
だから、ポジティブに都会から地方に行くときには使わないと言えるのです。