「大したことはないのに、あえて珍しいことや変わったことをする」という意味で、他の人たちとは違うこと、他の人たちが思いつかないようなことをするようなシーンで使う言葉です。
しかし、それ自体は別にすごいことではない、大したことではないという意味も含まれているので、奇をてらうは否定の意味がある言葉と言えます。
「奇をてらう」の意味
奇をてらうというのは、そんなに大したことではないもかかわらず、あえて他人がやらないような珍しいことをする、他人が思いつかないようなアイデアを言うなどの意味がある言葉です。
つまり、あえて人とは違うことをした、人とは違う発言をした割には全然大したことがないという、皮肉を込めた言葉という言い方もできるのです。
「奇をてらう」の使い方
奇をてらうという言葉は、そのまま使うことが多いものの、否定の形で使うこともあります。
奇をてらうという言い方をすれば、人とは違った行動、考え方をするという意味になりますけど、奇をてらわないという言い方をすると、他の人たちと同じであるという意味になります。
したがって、他の人たちと同じであるというときに、それを強調するために奇をてらわないという回りくどい言い方をすることもあるのです。
「奇をてらう」の例文
「あの人って社内で会議をするときにはいつも少数派につくイメージなんですよ。
周りの人たちと考え方などが違うということをアピールしたいんじゃないか?という気配を感じるのですが、その理由を聞いてみると、大したことは言わないのです。
完全に奇をてらう行為だなと実感していますし、よく分からない人だなという印象が強いです。」
奇をてらうは否定の意味がある点が重要
奇をてらうというのは人と違うことをしているような状況において使うのですが、単にその状況を客観的に表現した言葉ではありません。
否定の意味が込められており、人と違うことをわざとやっているけど、大したことはないというマイナスの評価も含まれている言葉です。
だから、基本的に奇をてらうというのは悪い意味で使う言葉ということになります。