「バター」と「マーガリン」の違い・意味と使い方・使い分け

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バターとマーガリンはどちらも私たちの生活には欠かすことができない食品です。

どちらもパンを塗るときに使用するものとして認識されています。

ところでバターとマーガリンはどこがどう違うのでしょうか?
区別がつかない人も多いと思います。

簡単に言えば主原料が乳脂肪なのがバター。

主原料が植物油脂なのがマーガリンです。

マーガリンとはバターが高価であったため
バターの代わりとして人工的に作られた食品でもあるのです。

「バター」の特徴

バターは乳脂肪を主原料としているため
香りがよく、コクがあります。

パンやソース、炒め油などに幅広く使用されており
その多様な用途は世界でもいろいろな形で見ることができます。

例えばインドでは「ギー」と呼ばれるバターオイルから作られたクリームが
保湿クリームとして薬用に使われています。

世界一幸せな国ブータン王国ではバターがお茶や灯りとして利用されています。

日本人には相撲でお馴染みのモンゴルでは大草原に暮らす遊牧民が毎朝飲むお茶にバターを入れる習慣があります。

このようにバターは世界各国で国民の生活の一部になっているわけですね。

「マーガリン」の特徴

マーガリンは植物油脂を主原料としているため
香りやコクなどはあまりありません。

使われている植物油脂の種類としては
大豆油、菜種油、コーン油などがあります。

パンに塗って食べるために使用されるものとして
知られていますがアイスクリームやクッキーなどの原材料としても
使われています。

バターのような風味はありませんが
冷蔵庫に入れても硬くならないので
すぐに出して使えるという利便性があります。

マーガリンの健康問題

「マーガリンは健康に悪い」
最近よく聞く言葉です。

なぜこのようなことが言われるようになったのでしょうか。

その理由はマーガリンを固くするときに使われる
部分水素添加油脂に多く含まれるというトランス脂肪酸が
心臓疾患などのリスクを高めていると言われているからです。

最近はスーパーマーケットに行っても
マーガリンには低トランス脂肪酸の表示をよく目にします。

日本よりトランス脂肪酸の含まれた食品の摂取量が多い
アメリカなどではかなり前から規制の声があがっていました。

食生活が進化していくと同時に私たちは食の安全にも向き合っていかなくてはならなくなったのです。

正しい食の安全情報を取得しましょう

現在食の安全を脅かすものとして挙げられているトランス脂肪酸は
何もマーガリンだけに含まれているもではありません。

ハンバーガー、スナック菓子、クッキー、フライドポテト、チキンナゲット。

私たちが日常的に食べる機会があるこれらの食品にも多く含まれています。

マーガリンを含めてこれらの食品を今後食べてはいけないということなのでしょうか。

2012年の食品安全委員会の調査では
日本人のトランス脂肪酸摂取量は少ないので健康への影響は小さい
という報告がされています。

なんだそこまで過敏にならなくてもいいのかと思いがちですが
体に有害なものを摂取していることは変わりないです。

たくさんの情報が行き交う現代だからこそ
食に関する正しい情報を取得する習慣を身につけて
適切な対策をとることが私たちが食べ物と付き合って行く上で最も大事なことでしょう。

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