「生かす」と「活かす」の違い・意味と使い方・使い分け

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「生かす」と「活かす」は同じ意味とされて、辞書には同じ項に入っています。

意味は以下のようなものですが、「活用する」という意味の場合には「活かす」が用いられる傾向があります。

死にかけたものを生き返らせることです。

よみがえらせることをいいます。

また、生命を保たせ生きながらせることを指します。

「生かしておけない」のように使います。

さらに、効き目のあるように使うことをいいます。

「活用する」という意味です。

「材料を活かす」「経験を活かす」のように使います。

「生かす」の意味

「生かす」は、生き返らせることです。

「よみがえらせる」という意味です。

「一度死んだ人は、生かすに生かせない」「釣った魚を生かしておく」「あいつは生かしておけない」のように使います。

また、「命を保たせる」「生きながらえさせる」という意味もあります。

尾関紅葉の不言不語には、「せめてはいかし参らせて、仏の御傍にも捨てさせたまへ」とあります。

「生かすも殺すも親分の胸先三寸」「生けすで生かして飼う」「仮死状態の人を生かす方法」のように使います。

「生かす」は、「Spare a person’s life/ let a person’s live 」で英訳されます。

「活かす」の意味

「活かす」は以下の意味の場合用いられます。

「上手に使って役立てること」「有効にりようすること」です。

また、「活用すること」を言います。

「新しい経験を活かす」「それを活かすも殺すも本人次第」「余暇を活かしてオペラを楽しむ」「出張を活かして郷里を訪ねる」
「不良在庫を活かす」「廃物を活かす」のように使います。

さらに、特性などを引き出して生き生きしたものにすることを指します。

「素材の旨味を活かす」「殺陣の充実が主役を活かす」「自分の才能を活かす」「知識を活かす」のように使います。

「活かす」は、「Make use of / utilize 」で英訳されます。

「生」と「活」の字義と解字

「生」の字義(漢字の意味)は、「いきる」「命がある」「生きたままで」「命」「いきもの」「くらし・」生活」「なま・未熟」「うまれる」
「うまれながら」「生える」「学者・学生の称」です。

解字(漢字の解説)では、「生」は象形文字です。

草木が地上に生えている様をかたどっています。

このことから、「はえる」「いきる」という意味を表しました。

「活」の字義(漢字の意味)は、「いきる」「いかす」「いきいきしている」「水が勢いよく流れるさま」です。

「いきる」という意味には、「生命を保つ」「くらす」「命が助かる」という要素が含まれます。

解字(漢字の解説)では、「活」は、「水+舌」で構成されます。

「舌」の部分は、硬い誓いを破る様を表しています。

このことから、「活」は「水が堰を切ってほしいままに流れること」を表します。

転じて「いきる」の意味も表すようになりました。

「生かす」は生命を保たせること、「活かす」は有効に利用することを意味します。

「生かす(活かす)」は、「生存」「生息」「存命」「生きる」の関連語です。

「生存」「生息」「存命」「生きる」の共通する意味は「命を保っている」ということです。

「生かす(活かす)」は、「命を保たせること」また、「力を発揮させること」です。

「上手に使って役立てること」「有効に利用すること」「活用すること」「生き生きしたものにすること」という意味では、多くの場合「活かす」を用います。

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