「材料」と「原料」と「素材」と「資材」の違い・意味と使い方・使い分け

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材料は「物を作る際に必要な元になるもののこと」。

「製品使用材」と言い換えると分かりやすい。

原料は「新たな物を造るのに必要な大元のもののこと」。

「製品混入材」と言い換えると分かりやすい。

素材は「加工元になる材料や原料のこと」。

「製品加工材」と言い換えると分かりやすい。

資材は「元になる様々な材料のこと」。

「製品必要材」と言い換えると分かりやすい。

材料は仕上がり品の元になっている物質のこと

材料は料理や建築など何か完成品を作るのに使う元になるもののことで、料理なら肉・魚・野菜などの食材のことを言い、建築では材木やコンクリート・鉄筋などの建材を言います。
他には芸術作品のモチーフとなるものや、株式相場などの動向を左右する変動要因などに使われます。

材料を使った言葉には「材料不足」「好材料」「悪材料」「材料待ち」「材料視」などがあります。

原料は仕上がり品に混じっているものですが、元の形は分かりません。

原料の「原」は「おおもと」の意味があり、何かの完成品に使われているものですが、それが何かはすぐに分からないほど原形を留めていないため、分析をしないと判明が困難なものです。

例えば原料が石油の場合、プラスチックには石油の姿は想像付きません。

紙製品の原料は木材から作られるパルプや石油ですが、同じことが言えます。

素材は元となる原料や材料のこと

素材は完成品が何からできているかをいいます。
たとえば洋服でしたら、綿や羊毛・化繊・絹などで、壁でしたら石や木・ブラスチック・金属などです。

素材は完成品を見ればある程度推測が付くもので、素材にある程度加工を施しますが、風合いや仕上がり状態から分かります。

「素材の良し悪しで決まる」「良い素材を使っていますね」「素材は何を使われましたか」などと言います。

資材は何かを造る時、用意する必要な原材料のこと

資材は特に建築分野で使われています。
物を造るために必要な原材料のことで、例えば一戸建て住宅の場合ですと、木材・留め具・壁材・タイル・床材・屋根瓦など様々な物に相当します。

また、災害復旧で必要な土嚢やスコップ・重機などの物資も言います。

使用例は「建築資材」「資材置き場」「復旧資材」「資材調達」などがあります。

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