「ジンフィズ」と「トムコリンズ」の違い・意味と使い方・使い分け

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ジンフィズとトムコリンズのカクテルレシピはどちらも、「ジン+レモンジュース+砂糖+炭酸」です。

製法も同じく、炭酸以外をシェークして作成します。

唯一の違いは、「使用するジンの種類」です。

ジンフィズは、主に「ロンドン・ドライ・ジン」を使用したレシピです。

トムコリンズは、「オールド・トム・ジン」を使用したレシピです。

「ジンフィズ」はロンドン・ドライ・ジン

ロンドン・ドライ・ジンとは、イギリス・ロンドンが主産地の辛口テイストのジンで、カクテルの材料としても有用です。

いわゆる「普通のジン」としてみられ、有名なものではビーフィーターやタンカレー、ゴードンなどのブランドがあります。

ジンフィズの基本的なレシピは、
ロンドン・ドライ・ジン45ml
レモンジュース20ml
砂糖5ml
炭酸適量

ジンフィズはロンドン・ドライ・ジンなら特に指定は無く使用できます。

「トムコリンズ」とは、オールド・トム・ジン

オールド・トム・ジンとは、ドライ・ジン(ロンドン他イングリッシュ・ジン)が作られる以前に、ドライ・ジンの苦みやえぐみを抑えるため砂糖を加えて飲みやすくしたジンです。

トムコリンズの基本的なレシピは、
オールド・トム・ジン45ml
レモンジュース20ml
砂糖5ml
炭酸適量

使用するジンがオールド・トム・ジンでなければ、その時点でジンフィズに名前が変わってしまいます。

カクテルレシピ本によってはトムコリンズもロンドン・ドライ・ジン

基本的な違いについては、使用するジンが指定されていることですが、
数多くあるカクテルレシピ本によっては、トムコリンズのレシピもロンドン・ドライ・ジンとなっていることがあります。

今ではロンドン・ドライ・ジンに比べオールド・トム・ジンは廃れて希少のあるものとなっており、常備していないバーや飲食店が少なくありません。

そのため、ジンや砂糖の分量に差をつけることでジンフィズとトムコリンズを区別しているものもあります。

(例)
ジンフィズは上記の4のレシピ。

トムコリンズの例外レシピ
ロンドン・ドライ・ジン30ml
レモンジュース20ml
砂糖15ml
炭酸適量

少し糖分を多めにして、オールド・トム・ジンに近づけるようなレシピになっています。

「ジンフィズ」と「トムコリンズ」の違いは使用するジンが違う。

以上の通り、カクテルの「ジンフィズ」と「トムコリンズ」はレシピ自体は全く同じですが、
使用するジンの種類によって、名前が変わってしまうということでした。

ジンによって味わいも違い、同じように作ってもやはり別物のように感じます。

これらのカクテルを注文する際には、この知識を持っておかないといけないため、注意が必要です。

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