「衰退」と「凋落」の違い・意味と使い方・使い分け

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衰退は「力や勢いが衰えること」。

今までは勢いがあったにもかかわらず、そういった面が見られなくなり、現在は完全に衰えてしまったような状態のことです。

凋落は「しぼむこと、衰えること」。

落ちぶれるという意味もありますから、衰えるだけではなく、それに付随してマイナスのイメージまでつきまとうような状況と言えます。

「衰退」の意味

衰退とは、力が落ちたり、衰えたりすることです。

自然発生的に、不可抗力のように衰えるようなものもありますが、そういったものを含めて衰退という言葉を使うことができます。

一般的に力などが衰えたと言えるような状況があれば、それは衰退という言葉に該当するケースであり、そこまですごい悪いイメージをもたらす言葉ではないのです。

「凋落」の意味

凋落とは、力などが衰えること、しぼむことの他に落ちぶれるという意味があります。

落ちぶれるというのは周りの人間からの評価ではあるものの、単に衰えたというだけではなくて、衰えたことの程度がより大きく、傍から見たときのイメージとしてもかなり悪い状況であると言えるのです。

そこが衰退という言葉との違いとしては大きいのです。

「衰退」と「凋落」の用法や用例

「中学時代のクラスメイトで相当成績が良かった人がいたのだが、大学生になったときに久しぶりに会ったら、思ったほどのランクの大学ではなくて驚いた。

やる気とか、学力が衰えてしまったのかな?」

「誰もが羨むような贅沢な生活をしていた金持ちが、今では無一文になってホームレス生活をしているというニュースをこの前見たよ。

ここまで凋落し、落ちぶれた生活をしているのを見ると同情してしまうな。」

衰退と凋落の違いは程度

衰退と凋落というのはどちらも衰えることという意味があります。

その点において、2つの言葉の差はほぼないと言えます。

ただ、衰退という言葉よりも凋落という言葉の方がより重い、落ちぶれるというイメージがある分だけ、衰える程度が大きいということが言えますから、そこが衰退と凋落の違いとしては分かりやすい部分なのです。

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