「重体」と「重傷」と「軽傷」の違い・意味と使い方・使い分け

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交通事故があった時に、重体〇名、重傷〇名、軽傷〇名などと、テレビのニュースに流れます。

3つの負傷の違いを簡単に言うと、以下になります。

・重体
ケガの程度として一番重たい症状であり、死に至るかもしれない状態のことです。

「意識不明の重体」のような使い方をします。

・重傷
命には別状がないが、重たいケガをした場合に使われます。

「全治2ヶ月の重傷」などと使われます。

・軽傷
ケガの程度としては1番軽いもののことです。

「1週間程度の加療」などがあります。

重体の意味

重体とは、脳や内臓などに大きな損傷を受けたことで、生死に関わる状態になっていることです。

重体は生命の危機状態にあることから、「全治2ヶ月の重体」などという表現は使われません。

なお、重態という言葉が使われることもあります。

なお、重体は生命の危機状態を表す言葉であるため、ケガだけではなく病気などで危険な時にも使用されます。

重傷の意味

具体的には、入院及び「全治30日以上」の治療を要するケガのことを重傷と表現します。

そのため、ニュースではケガを治すためにかかる日数も伝えるのが一般的です。

ちなみに、重症という言葉がありますが、これは主にケガではなく、病気や精神状態に使う言葉です。

また、重症という言葉は、「3週間以上」の入院加療を必要とする状態の時に使います。

軽傷の意味

軽傷はケガの程度が入院を必要としない、全治30日未満の加療の状態のことです。

従って、「全治2ヶ月の軽傷」というものはありません。

なお、全治の期間で分けるため、骨折をした場合に全治30日以上なら重傷、全治30日未満なら軽傷となります。

また、29日加療の捻挫でも1日加療の打ち身でも、軽傷に変わりはありません。

なお、軽症は入院する必要が無い病気や精神状態の時に使用されます。

当てはまらないケガ

一般的に、重体は死の危険がある場合、重傷と軽傷は全治までの期間、入院の有無の違いで使い分けます。

ただ、ケガの状態は人それぞれであるため、重傷・軽傷に当てはまらないものが出てきます。

例えば、「入院が必要だが、全治が30日未満のケガ」などです。

このように、重傷でも軽傷でもないものは中傷となります。

中傷という言葉が滅多に使われないのは、ケガの程度に定義が無いため、曖昧になってしまうからです。

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