どちらもイカを主役として、「焼く」という調理法を選んだ食べ物です。
一般的には「言い方の違いだけなんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。
しかし、明確な違いが存在します。
「焼きイカ」はイカを丸々、その姿のまま焼いた食べ物です。
つまり、イカの丸焼きです。
「イカ焼き」はイカを具材として使用して、水や卵で溶いた薄力粉と混ぜて、平たくして焼いた食べ物です。
つまり、イカを具材にしたお好み焼です。
「焼きイカ」の意味
読んで字のごとく、イカを丸々焼いた食べ物。
醤油や砂糖やみりんといった、一般的な調味料で味付けする簡単な料理でありますが、目の前で焼かれると香ばしい匂いがたまりません。
家庭料理というより、屋台や居酒屋で食べるのが一般的です。
ゆえに、夏祭りで子供が好んで食べる場合もあるし、居酒屋で酒のツマミとして大人にも好まれます。
「イカ焼き」の意味
「たこ焼き」同様、イカを使ったいわゆる「粉もの」です。
しかし、「たこ焼き」の「たこ」を「イカ」にしたわけではなく、どちらかというと、お好み焼の具を「イカ」にしたという方が正解です。
しかし、お好み焼にかかせないキャベツは入ってないのが一般的です。
あくまで生地とイカのみです。
その為、薄く焼かれるので、持ち歩いて食べるのにも適しています。
「イカ焼き」と言って「焼きイカ」を指す場合もある。
現状「焼きイカ」はメジャーな食べ物ですけれども、「イカ焼き」は知る人ぞ知る食べ物、といった感じです。
その為、「イカ焼き」と言っても「焼きイカ」の方を連想してしまう方も多いと思います。
それゆえ、「イカ焼き食べたい」と言って、出てきたものが「焼きイカ」だったとしても、喧嘩するのは大人げないと言えるでしょう。
「イカ焼き」が「焼きイカ」と並び称されるように
「焼きイカ」と「イカ焼き」は言葉の上では非常に紛らわしく、こうして説明文を書いていても混同してしまいそうです。
しかし、説明してきた通り、実態は全く別の食べ物です。
例えば、「焼きタコ」と言って、「たこ焼き」と間違える人はいないと思います。
あくまで「タコを焼くんだな」という解釈するでしょう。
「イカ焼き」も「たこ焼き」位メジャーになれば良いと思います。