遺・ユイは「遺の呉音のこと」。
「遺言」と言い換えると分かりやすい。
遺・イは「遺の漢音のこと」。
「遺産」と言い換えると分かりやすい。
「遺・ユイ」は呉音であるため、現代では「遺言・ユイゴン」に残るのみと思われます。
また、「遺言」は一般的には「ユイゴン」、法律では漢音読みの「イゴン」と読むのが習慣となっています。
「遺・ユイ」は呉音の読みのこと
「遺・ユイ」は呉音の読みのことを言い、「遺言・ユイゴン」と言う言葉が現代に残っています。
また、仏教用語には仏舎利を「遺形・ユイギョウ」、僧侶が後世に残す「遺偈・ユイゲ」、釈迦の残した仏法を「遺法・ユイホウ」などがあります。
「遺言・ユイゴン」は今でも普通に使われる言葉です。
「遺産相続が遺言に従って行われた」と使います。
「遺・イ」は漢音の発音のこと
「遺・イ」は漢音になり、多くの言葉があります。
例えば「遺産相続、世界遺産、文化遺産、遺失物(いしつぶつ)、遺影(いえい)、宇治拾遺(しゅうい)物語、遺体、遺骸(いがい)、死体遺棄(いき)罪、遺憾(いかん)、遺訓(いくん)、遺跡めぐり、残された遺族、遺伝子解析、遺品整理、遺言(いごん)」などの言葉や用例があります。
「遺」の訓読みと「遣」について
「遺」の訓読みは「のこす、のこる、わすれる、すてる」などになります。
「のこる」では「遺産」があり、「わすれる」では「遺失」、「捨てる」では「遺棄」があります。
非常に似ていて間違いやすい漢字の「遣」は「つかう、つかわす、やる」と言う意味になり「派遣、遣唐使、遣り手、遣る瀬なし、遣り繰り」などと使います。
「遺・ユイ」と「遺・イ」とは
「遺・ユイ」は呉音の発音で「遺言」と使います。
そのほか仏教用語では「遺形・ユイギョウ」、「遺偈・ユイゲ」、「遺法・ユイホウ」があります。
「遺・イ」は漢音読みになり「遺産相続、世界遺産、文化遺産、遺失物(いしつぶつ)、遺影(いえい)、宇治拾遺(しゅうい)物語、遺体、遺骸(いがい)、死体遺棄(いき)罪、遺憾(いかん)、遺訓(いくん)、遺跡」などがあります。