「効果」と「効能」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「効果」と「効能」は、類語です。

共通する意味は、「ほかに働きかけ、作用することによっておこる好ましい結果」です。

「効果」は、一般的によく使われます。

「ある行為によって得られた期待どおりの良い結果」のことです。

「舞台効果」「音響効果」のように映画・舞台などで、視覚や聴覚に訴えて、その場面にふさわしい情趣や真実味を加えるという意味も含みます。

「効能」は、主に「薬が体にもたらす好ましい働き」という意味で用いられます。

古くは「功能」とも書きました。

「効果」の意味

①「ある行為によって得られた期待どおりの良い結果」「効き目」のことです。

「治療の効果が表れた」「逆効果」のように使われます

②演劇などで、その場面にふさわしい状況を人為的に作ることです。

合成語
「効果器」・・・生物学の用語です。

動物が外界に対して、能動手的に働きかけるための器官や細胞のことです。

「筋肉」や「鞭毛・べんもう」「~腺と呼ばれるもの」などです。

「効果の法則」・・ソーンダイクが提唱した法則です。

「学習に於いて、満足のいくような結果をもたらす動作の起動が強められ、
他の動作の出現が弱められるとする法則」のことです。

「効果」の類語には、「効き目」「効用」「効能」があります。

共通する意味は、「ほかに働きかけ、作用することによっておこる好ましい結果」です。

「効能」の意味

「効能」は、「ある効果をもたらす働き」「薬などの効き目」「しるし」「効果」「効用」という意味です。

また、「ある物の働きで現れる良い結果」のことです。

「効能がある」「効能を並べて記す」「漢方の効能」のように使います。

「効能書」・・・薬の効き目を書き記したものです。

「のうがき」「商品の宣伝文句」という意味も含みます。

「効果」と「効能」の用途

◇効果
「ある行為と作用によって得られた好ましい結果」という意味で使われる場合
「注意しても効果がない」「効果的な練習方法」
合成語
「効果音」「効果器」「効果的」「効果覿面・こうかてきめん」

◇効能
「ある物の働きで現れる良い結果」という意味で使われる場合
「効能のある(ない)薬」「この薬は、心臓病に対して効能てきめん」「漢方薬の効能」
合成語
「効能書」

まとめ・漢方薬の効能

漢方薬は、長く飲み続けなければ効果が出ないと多くの人は思っています。

しかし、風邪ように即効性の薬を求める場合、急性疾患用のすぐに効果か出る漢方薬もあります。

一方、ぜんそく、リウマチなど自己免疫疾患、肝臓病、糖尿病などの慢性病などは、体質が原因になっている病気なのでまず体質改善をしなくてはなりません。

体質改善を目的にした漢方薬の服用は、長く続けないと効果が表れないのです。

今までの食生活の乱れ不摂生などによって弱った体を、漢方薬を飲み続けることによって、体質を徐々によい方向に改善していきます。

病気に合わせて効果的な漢方薬を求める必要があります。

薬の処方については、漢方の専門家に相談しましょう。

最新の記事はこちらから