「打つ」と「指す」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

打つは「ものを他のものに打ちつけること、囲碁を行うこと」。

「碁打ち」と言い換えると分かりやすい。

指すは「ものを進める場所を指し示すこと、将棋を行うこと」。

「将棋指し」と言い換えると分かりやすい。

「碁と将棋」と言うことに関しては「打つ、指す」は限定して使われていますが、混同することもあるようです。

「碁は打つ」「将棋は指す」と使うことには理由があります。

「打つ」はものを他のものにぶつけること

一般的には「打つ」は「ものを他のものにぶつけること」を意味します。

囲碁では「碁石をコツンと碁盤に打ち下ろしている」ことから碁をすることを「碁を打つ」と言うのです。

また、プロの棋士のことを「碁打ち」と言います。

ことわざの「碁を打つより田を打て」と言う意味は「碁を打っている暇があるなら、田を耕せ」と言うことです。

「指す」は方向を示すこと

「指す」は一般的には「方向を示すこと」と言う意味になります。

将棋では「駒を決めた場所に進めること」と言うことなので将棋を行うことは「将棋を指す」と言うのです。

対局を見ていると駒を進めている様子が分かります。

すべての駒はそれぞれ進める方向が決まっているものなので「進める=指す」となるのです。

プロの棋士のことは「将棋指し」と言います。

「打つ」と「指す」の取り違え

「碁を打つ」は常識ですが、中には碁を知らない人は「碁を指す」と言いかねません。

さすがに「将棋を打つ」と言わないようです。

「碁を打つ、将棋を指す」は理由があり慣用句として定着しているものです。

同じ盤上ゲームのチェスは西洋将棋ですから「指す」と言うべきかも知れません。

すごろくやオセロなどにはこれと言った言葉はなく、「遊ぶ、する」など「プレイする」意味になります。

「打つ」と「指す」とは

「打つ」は「ものをものに打ち付けること」です。

「釘を打つ、杭を打つ、野球ボールを打つ」などと使いますが、碁の場合も「碁を打つ」を使います。

これは「碁石を碁盤に打ち下ろしている」ことから、使われる理由になります。

「指す」は「方向を示すこと」で「進路を指す、北を指す」などと使います。

「将棋を指す」も慣用的には定着しています。

「駒を決めた位置または決められた位置に移動すること」をしますから、「将棋を指す」となるのです。

最新の記事はこちらから