「たじろぐ」と「ひるむ」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

たじろぐは「相手に対して気おくれし、後に下がること」。

「気おくれ」と言い換えると分かりやすい。

ひるむは「おじけづくこと、気おくれすること」。

「おじけづく」と言い換えると分かりやすい。

「たじろぐ」も「ひるむ」も相手が思ったよりも強く感じられ、場合によれば負けることになると言う恐怖心から、意気込んでいた気持ちが一瞬でなえてしまうことです。

「たじろぐ」はタジタジになること

「たじろぐ」はタジタジになることを言います。

「たじろぐ」の「たじ」は擬態語のタジタジのことを言い、「ろぐ」は動詞化する言葉になり平安時代からの古い言葉になります。

気おくれ、尻込み、おじけづく、後ろに引くなどが類義語になります。

「敵の圧倒的な勢力を前に勇敢な兵達も一瞬たじろいだ」「停戦相手に残った相手は雲衝くような大男であったため、たじろかざるを得なかった」などと使います。

「ひるむ」は闘う気力がなえること

「ひるむ」は「怯む」と書き、「気おくれすること、たじろぐこと、おじけづくこと」です。

戦いでは恐怖心のため、敵前では足が止まることがあり指揮官は「ひるむな」と檄を飛ばします。

意味は「たじろぐ」と同じになります。

攻撃心が敵を前にして、急激に弱くなってしまう状態を言います。

動物でも見られる行動で、敵わない相手には「ひるんで」、後ろに逃げてしまいます。

「たじろぐ」や「ひるむ」に似た言葉

「たじろぐ」や「ひるむ」に似た言葉には「腰が引ける、不安に駆られる、おじけづく、気おくれする、一瞬青ざめる、立ちすくむ、恐怖に襲われる、すくみ上がる、恐れおののく、生きた心地がしない、うろたえる、身の毛がよだつ、慄然とする、気力を失う、おどおどする、後ずさりをする」などがあります。

すべて勢いがトーンダウンしてしまった様子を表しています。

「たじろぐ」と「ひるむ」とは

「たじろぐ」はタジタジすることから来ている言葉で、大変に古い言葉になります。

意味は「気おくれする」と言うことで、似た言葉は多くあります。

「ひるむ」も「たじろぐ」と同じような意味になり、人間と同様に動物たちにも共通した行動になります。

動物たちは相手が強く相手はしない方が良いと判断すると相手を凝視して後ずさりで逃げ腰になります。

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