改竄は「文書などの一部、または全部が本来であればあってはいけないような状態に勝手に書き換えられること」。
故意、または過失に関係なく使うことができます。
捏造は「事実として存在しないことを事実のように記したりすること」。
事実ではないにもかかわらず、事実としてでっちあげるので、ウソをつくという表現とほぼ同じです。
「改竄」の意味
改竄というのは、文書の一部、または全部を本来であれば望ましくない状態に勝手に書き換えることです。
わざとやっている場合もあれば、そのつもりがなく結果的におかしい内容に書き換えてしまっている場合も考えられますが、どちらのケースにおいても改竄という言葉が使われるので、改竄は結果が重要な言葉と言えるのでしょう。
「捏造」の意味
捏造というのは、事実として存在しないことを事実として記したり、話したりすることです。
事実として存在しないことを事実のように扱うという意味では、ウソをつくという表現とほぼ同じになります。
ただ、捏造というのはそのウソの内容の信憑性がより高まるように、内容が具体的になるようなことが多いのが特徴と言えるでしょう。
「改竄」と「捏造」の用法や用例
「政府の文書が改竄された問題だが、渦中の人物は容疑を否認している。
部署の改竄自体は誰かがやったのは間違いないだろうが、あとはそれが誰かという部分だけだろうな。」
「あの新聞社が政治家の報道に関して、捏造をして記事にしたのではないかと話題になっている。
当の本人が報道内容は出鱈目であると訴えたためだ。
もし本当だったら、一気に信用が落ちるな。」
改竄と捏造は意味が結構違うものである
改竄と捏造は同じような意味として捉えている人もいるかもしれませんが、改竄というのは望ましくない状態に勝手に内容が変更されることであり、内容がウソであるかは問われません。
そして、捏造というのはウソをつくということに近いので、両者はそういった意味で異なっており、改竄と捏造は使い方に気を付けないといけないということなのです。