「天女」と「天人」と「弁天」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「天女」は、天上界に住む女性です。

英語では「a heavenly maiden」「a celestial maiden」で表されます。

「天女の舞」は「an angel’s dance」です。

「天人」は、天界に住む神々です。

英語では「a heavenly being」で表されます。

「弁天」は、貧困を救い財物を与える天女です。

英語では「Sarasvati」「Hindu goddess of music, eloquence, wealth, and wisdom」で表されます。

☆heavenly
形容詞です。

「天の・空の・天国の」「神々しい・神聖な」「すばらしい・とても楽しい」という意味です。

「天上の天使の歌声」は「a heavenly choir of angels」です。

「天女」の意味

「天女」は、以下のような意味です。

①天上界に住む女性です。

女性の天人です。

②女神のことです。

③美しくて優しい女性の例えにも使います。

以下のように使います。

天女のような美しさ 天女の舞

☆ 「celestial」と「 maiden」
「celestial」は形容詞です。

「天の・空の」「天上界の・神聖な」「天人」という意味です。

「絶世の美女」は「a celestial beauty」です。

「maiden」の原義は「若者」から「処女」に変化しました。

名詞の意味は「おとめ・少女」です。

「処女飛行」は「a maiden flight」です。

「天人」の意味

「天人」は、以下のような意味です。

①天界に住む神々です。

竹取物語に「天人の中に持たせたる箱あり」とあります。

②「天と人」のことです。

「てんじん」と同じ意味です。

③隠語では、家の外に乾してある衣類を盗むことをいいます。

以下のように使います。

天人のような微笑 天人唐草 天人花 天人の五衰

☆天人の五衰
仏教に於いて、欲界(愛欲がある世界)の天人が命尽きようとする時、現れる五種の衰亡の相をいいます。

涅槃経によると、「衣服垢穢」「頭上華萎」「身体臭穢」「腋下汗流」「不楽本座」の五相をいいます。

「弁天」の意味

「弁天」は、以下のような意味です。

①「弁才天」の略です。

貧困を救い財物を与える天女です。

②美しい女性です。

「弁天娘」の略です。

以下のように使います。

あの娘はまるで生き弁天 弁天娘

☆弁才天
七福神の一人です。

財福をつかさどる女神です。

宝冠をつけ琵琶を弾く姿で表されます。

もともとは、音楽・弁舌・財福・知恵を司るインドの河神です。

「天女」は 天上界に住む女性、「天人」は 天界に住む神々、 「弁天」は貧困を救い財物を与える天女です。

「天女」「天人」「弁天」は、類語です。

共通する意味は「この世のものとは思えないほど美しく優雅な女性の例え」です。

「天女」「天人」は、共に「天上界に住む美しい女性」という意味です。

「弁天」は、七福神の一つで美しい女神の「弁才天」から来ています。

☆サラスバティ―
インド神話の河神です。

福楽・食物・子孫をめぐむ女神です。

ブラーフマナ神話では、雄弁・学問・技芸などの神とされます。

仏教に取り入れられて、「弁才天」となりました。

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