「論う」と「言い立てる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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論うは「あげつらうと読み、相手の失策など悪いことを列挙して批判すること。」

「批判」と言い換えると分かりやすい。

言い立てるは「言い張ること、強く言うこと」。

「主張」と言い換えると分かりやすい。

「論う」は批判的なことに使います。

いちいち相手の弱点を列挙して、相手を非難することです。

「言い立てる」は「何かを強く主張すること」です。

どちらも強い口調と言う点が共通しています。

「論う」は議論すること、批判をすること

「論う」は「論じること」「議論すること」などの意味の外、「相手の失点を事細かに列挙して非難する」と言う意味があります。

「裁判では被告の過去の行状のあくどさを論って重罪を言い渡した」「お前はここがいけないのだと、上司は弱点を論って部下を批判した」「妻は夫の嫌な点を論って、離婚の理由にした」と使います。

「言い立てる」は強く申し述べること

「言い立てる」は何かを強く主張すること、申し述べることを言います。

「裁判では検察官が被告のことをこのように悪いと言い立てた」「被告がそれは違うと事実の訂正を言い立てた」「先生が何か勘違いをしているようなので、真実を言い立てて分かってもらえた」「口喧嘩は双方が正しいと言い立てて、決着がつかない」などと使います。

「論う」と「言い立てる」は似ている言葉

「論う」は批判や避難を目的にして行うことです。

「言い立てる」も間違えていることを批判する目的で行うことです。

「論う」は悪いことを言うことですが、「言い立てる」は良いことも悪いことも主張します。

「論う」の心理状態は「底意地の悪さ、悪意」を感じますが、「言い立てる」の心理状態は「正義感、善意」を感じます。

「論う」と「言い立てる」とは

「論う」は悪意を持って相手の過去の失点を列挙して非難をすることです。

「口喧嘩では双方が相手の弱点を論って行います」「人間関係が破綻しているのはお互いが悪口を論うからです」。

「言い立てる」は自分の主張を強く主張することです。

「無実であればそのことを粘り強く言い立てる必要がある」「いくら言い立てても、言い訳と受け取られる」などと使います。

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