「以って」と「持って」の違い・意味と使い方・由来や例文

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以っては「期限のこと、原因のこと、言葉を受けること」。

「期限」と言い換えると分かりやすい。

持っては「ものを持つこと、以ってと同じ意味のこと」。

「以って」と言い換えると分かりやすい。

「以って」も「持って」も同じ意味になります。

「以って」は元々「持って」からきた言葉なのです。

「~をもって」と使い多くの意味を持つ言葉になります。

「以って」は期限を切る言葉など

「以って」は「本日を以って閉店といたします」「今月末日を以って終了とします」など期限を切る言葉として使い、その日が何の日なのかと言う説明が後に続きます。

また、「~と言う原因を以って」と使い、後に結果を述べます。

「被疑者死亡を以って、捜査は打ち切りとします」。

また、「会社は倒産をいたしました、以って、後日、債権者会議を開きます」とも使います。

「持って」は「以って」と同じこと

「持って」は「何かを手に持つこと」ですが、「以って」の元々の言葉としての意味もあります。

現在は「もって」は「以って」と使いますが、以前は「持って」も使っていたのです。

しかし、現在では「持つ」と言う意味でしか使われなくなりました。

二つの言葉の語源は「持ちて」から派生して「持って、以って」となったのです。

「持って」から「以って」に移行

「以って」はもともと「持って・もって」から移行した言葉ですが、なぜ「以」を「もって」と読むのか不思議です。

「以」の語源を見ると「スキのこと」のこととあり、「スキを持って農作業をする」ことから「持って」が「以って」となったのではと思われます。

「以」と言う漢字には、「時や範囲、方向の起点を表す、~より」と言う意味や、「目的や手段、原因を表す、~によって」などの意味もあります。

「以って」と「持って」とは

「以って」は「原因、期限」などを意味する言葉です。

「本日を以って締め切り」「これを以って終了」「倒産したことを以って」「あの人を以ってしても駄目」などと使います。

「持って」は「ものを持つこと」ですが、「以って」の語源としての意味もあります。

「以」の語源の「スキを持って作業をする」の「持って」が「スキの意味の以」を使い「以って」となったと考えられています。

元は同じ言葉と言うことです。

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