「表記」は、文字や記号で言葉を表ししるすことです。
英語ではで「transcription」「spelling」「write」「transcribe」表されます。
「単語の発音を発音表記で示す」は「transcribe the pronunciation of a word in phonetic symbols」です。
「綴り・つづり」は、印欧語などの単語を構成する文字の並べ方です。
英語では「spelling」で表されます。
「単語のつづりを間違える」は「a misspelling 」「a spelling mistake」です。
「自分の名前の綴りを略さずに書く」は「write one’s name out in full」です。
「綴字・ていじ」は、原語の音声を表音文字でつづり表すことです。
英語では「spelling」で表されます。
「b・e・dの3字をつづるとbedになる」は「b-e-d spells bed. 」です。
「表記」の意味
「表記」は、以下のような意味です
①表面に書き記すことです。
表書きのことです。
②文字や記号で言葉を表ししるすことです。
以下のように使います。
ローマ字表記 表記の住所 漢字表記する 表記法 金額は表記の通りです。
表記形
☆表の漢字
字義は「おもて」「あらわす」「あらわれる」「きわだつ」「かしら・首長」「立石・人徳をほめたたえた石柱」「しるし」「日陰柱・日時計・懐中時計」「のり・手本」
「かたち・ようす」「上着」「文書の名・役所に差し出す文書」「複雑なものを一目で分かるようにしたもの」「梢」です。
解字では、「衣+毛」で構成されます。
「毛」の部分は、昔毛皮で上着を作った所から、「おもて着」を表します。
これにより「おもて」を意味します。
「綴り」の意味
「綴り・つづり」は、以下のような意味です
①綴ることです。
綴ったものです。
とじたものです。
②つぎ合わせた着物です。
または、袈裟のことです。
今昔物語(15)に「頭の髪は三、四寸ばかりに生ひてつづりを着たり」とあります。
③印欧語などの単語を構成する文字の並べ方です。
「スペリング」と同じ意味です。
以下のように使います。
綴り方帳 つづりさせてふキリギリス鳴く(古今和歌集) 綴り字 綴りの袖
「綴字・ていじ」の意味
「綴字・ていじ」は、原語の音声を表音文字でつづり表すことです。
表音文字を組み合わせて原語の音韻を書き著すことです。
また、その書き著した文字をいいます。
「つづり字」と同じ意味です。
☆綴字法
発音による表音的綴字法をいいます。
綴字に関する規約的方法です。
過去の文献によるものを歴史的綴字法と呼びます。
☆綴の漢字
字義は「つづる」「とじる」「つらねる・つづける」「縁・縁飾り」「しるし・標識」です。
「つづる」には、「つなぎ合わせる・結ぶ」「つくろう・修繕する」「文章を作る」という意味が含まれます。
解字では、「糸+?」で構成されます。
「?・てつ」の部分は「糸をつなぎ合わせた形」をかたどり「つづる」を表します。
糸を付してより意味を明らかにしました。
「表記」は 文字や記号で言葉を表ししるすこと、「綴り・つづり」 は欧語などの単語を構成する文字の並べ方、「綴字・ていじ」 は原語の音声を表音文字でつづり表すことです。
「表記」「綴り」「綴字・ていじ」「スペリング」「スペル」は、類語です。
共通する意味は「文字や記号で言葉などを書きあらわすこと、また、その書きあらわし方」です。
「表記」は、「ローマ字表記」のように、どの文字体系・記号を用いるかということを表す場合から、「正しい感じで表記する」のように個々の文字について言う場合まで広く用いられます。
「綴り」「綴字・ていじ」は、特に単語などを書きあらわすときの表音文字の並べかたをいいます。
「綴字・ていじ」は「てつじ」と読む場合もあります。