「低気圧」と「台風」と「野分・のわき」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「低気圧」は、大気中で周囲より気圧の低い領域です。

英語では「a low pressure」「a depression」で表されます。

「低気圧」は「an area of low pressure」「a low-pressure zone」です。

「低気圧の中心」は「the center of a low pressure」「the center of a depression」です。

「台風」は、北大西洋南西部に発生し、日本に襲来する熱帯低気圧のことです。

英語では「typhoon」で表されます。

「台風の目」は「the eye of a typhoon」です。

「台風の進路予想」は「the prediction of typhoon movement」です。

「野分・のわき」は、立春より二百十日から二百二十日前後に吹く強い風です。

英語で「a hurricane」はで表されます。

「 hurricane」の原義は、スペイン語の「Hurac?n・暴風」です。

西インド諸島付近で発生する熱帯低気圧です。

広義に於いては「大暴風」を意味します。

「大型ハリケーンをきり抜けて生き残る」は「survive a major hurricane」です。

「低気圧」の意味

「低気圧」は、大気中で周囲より気圧の低い領域です。

北半球では反時計回りに、南半球では時計回りに風が吹き込みます。

集まった空気が上昇気流となり雲が生じます。

一般的に、その領域は悪い天候です。

また、比喩的に人の機嫌の悪いことを表します。

または、形勢が不穏になることの例えです。

以下のように使います。

発達した低気圧が悪天候をもたらす 温帯低気圧 熱帯低気圧

「台風」の意味

「台風」は、北大西洋南西部に発生し、暴風となって日本や中国大陸沿岸に襲来する熱帯低気圧のことです。

中心付近の最大風速が17.2m以上のものをいいます。

夏から秋にかけて多発し、海難や風水害をおこします。

以下のように使います。

台風が室戸岬に近づいた 台風の目 台風一過

<台風の目>
台風中心に生ずる静穏な区域を指します。

通常、半径10~40kmにおよびます。

転じて、激しく動いている物事の中心となる勢力や人物を指します。

「野分・のわき」の意味

「野分・のわき」は、以下のような意味です。

①「野草を分けて吹く」という意味からきた言葉です。

立春より二百十日から二百二十日前後に吹く強い風です。

俳諧では、秋の季語です。

宇津保物語(蔵開中)に「千歳をまっての野分とぞ聞く」とあります。

②源氏物語の巻名です。

以下のように使います。

野分が吹きすさぶ 野分のまたの日こそ、いみじゅうあはれにおかしけれ(枕草子)

「低気圧」は 大気中で周囲より気圧の低い領域、「台風」は 北大西洋南西部に発生し、日本に襲来する熱帯低気圧のこと、「野分・のわき」は 二百十日から二百二十日前後に吹く強い風です。

「低気圧」「台風」「野分・のわき」は、類語です。

共通する意味は「雨は風など悪天候をもたらす気象現象」です。

「低気圧」は、大気が周囲より気圧が低い部分を指します。

上昇気流が起こるために天候が悪く、中心付近では雨風が強く吹きます。

温帯低気圧と熱帯低気圧があります。

「低気圧」は、「今日はずいぶん低気圧だ」のように「不機嫌」を表す言葉としても使います。

「台風」は、北太平洋西部に発生し、日本などに襲来するものを指します。

熱帯低気圧で、風速17m以上のものをいい、日本には、夏から秋にかけて多く襲来します。

暴風雨をともなって各地に災害をもたらします。

「野分・のわき」は、、立春から数えて二百十日前後に吹く暴風とされます。

一般的に、秋に吹く激しい風をいいます。

古めかしい言い方です。

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