「壊れる」と「いかれる」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「壊れる」は、物がくずれ砕けること、また、そのものが持つ機能がそこなわれることです。

英語では「be broken」「broke」「be destroyed」「be damaged」で表されます。

「機械が壊れてしまった」は「The machine broke down. 」です。

「衝突で車はめちゃくちゃに壊れた」は「His car was badly smashed up in the crash. 」「His car was totaled in the crash. 」です。

「いかれる」は、性能や働きが駄目になることです。

英語では以下のように表されます。

「このバイクいかれている(廃車寸前)」は「This motorcycle is on its last legs. 」です。

「そんないかれた格好をして」は「You look really crazy in those clothes. 」です。

「壊れる」の意味

「壊れる」は、以下のような意味です。

①物がくずれ砕けることです。

力が加えられものの形がそこなわれることです。

②破損することです。

故障することです。

そのものが持つ機能がそこなわれることです。

③物事が駄目になることです。

不成立になることです。

物事の調和がそこなわれることです。

④高額の貨幣がより少額の貨幣にかえられることを表します。

以下のように使います。

商談が壊れる 茶碗が壊れる ガラスが壊れる 縁談が壊れる
計画が壊れる ステレオが壊れる 車が壊れる

「いかれる」の意味

「いかれる」は、以下のような意味です。

①先を越されることです。

してやられることです。

②あるものに心が奪われることです。

頭の働きや行動か正常ではなくなることです。

③壊れたり古くなったりして役に立たなくなることです。

性能や働きが駄目になることです。

以下のように使います。

車がいかれた ステレオがいかれた エンジンがいかれた いかれた奴 彼女に行かれる
この背広もいかれてきた 初戦からいかれた

<関連語>

「ポシャル」は、「計画や組織がだめになる」という意味です。

「シャッポを脱ぐ(降参する)」の「シャッポ」を逆さまにした言葉ともいわれます。

「せっかくのプランがポシャル」のように使います。

「潰れる・つぶれる」は、外部から力が加わって原形を失うことです。

「破壊する」「無駄になる」「面目がつぶれる」という意味です。

「顔がつぶされた」のように使います。

「砕ける」は、割れて粉々になることです。

また、うちとけた態度・雰囲気になることを表します。

「ガラスが砕け散る」「砕けた物の言い方」のように使います。

「壊れる」は、 物がくずれ砕けること、また、そのものが持つ機能がそこなわれることです。

「いかれる」は、 性能や働きが駄目になることです。

「壊れる」「いかれる」は、類語です。

「ポシャル」「潰れる・つぶれる」「砕ける」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「物事が悪い状態になり、その本来の機能が果たせなくなること」です。

「壊れる」は、意味が広く、「物がその固有の形を失う」「物がその機能を失う」という意味です。

「壊れる」の「物がその機能を失う」という意味の場合、「いかれる」に置き換えることができます。

「いかれる」は、かなりくだけた言い方です。

口語的です。

「ずいぶんいかれた奴だ」「彼女にすっかりいかれている」のように、「まともでなくなる」という意味や、「夢中になる」という意味でも使われます。

最新の記事はこちらから