「記」と「紀」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

記は「書いて記録すること。」

「記録」と言い換えると分かりやすい。

紀は「決まり、年代、順序に従い記録すること」。

「決まり」と言い換えると分かりやすい。

「記」と「紀」は意味の違いは若干ありますが「記録すること」では一致します。

その意味で「古事記」と「日本書紀」に使われています。

また、「日記」と「紀行文」などとも使います。

「記」は記録すること

「記」は「記録すること、書き記すこと」です。

「世界新記録・筆記試験・記載ミス・記憶にございません・日記帳・戦争手記・エジソン伝記・書記官・丸暗記・国会の速記・簿記検定試験・明記してください・記述があります・新聞記者・葬式の記帳・記念品贈呈」などと使います。

語源は「言」に「音符の己」が付いたもので、「書き記す」という意味です。

「紀」は「決まりや年代、記録」のこと

「紀」は「糸」と「己・はじめ」からなる字で、「いとぐち」の意味です。

転じて「のり・みち」などになりました。

「乱れた風紀」「厳しい軍紀」「皇紀は二千六百年」「二十一世紀」「紀行文を著す」「日本書紀・続日本書紀」紀州・紀国は現在の和歌山県」「紀元節は建国記念の日となった」「紀律違反があった」などと使います。

「記紀」は「古事記と日本書紀」のこと

「古事記」は日本最古の書物で歴史をしるしたもの。

712年に太安万侶が編纂し、時の元明天皇に献上されたものです。

上中下の全3巻となります。

天地の成り立ちから推古天皇までを書き記したものです。

「日本書紀」は奈良時代の720年に成立し、全30巻あります。

神代から持統天皇まで年代を追って書かれた最古の正史となります。

「記」と「紀」とは

「記」は「書き記すこと」、「紀」は「決まり・年代・書き記すこと」などです。

どちらにも共通することは「書き記すこと」で、「古事記・日本書紀」に使われています。

「記」は「記録・日記・筆記・記載・書記・明記・記述・記者・記念・記帳」などと使います。

「紀」は「世紀・紀元・風紀・軍紀・紀律・紀行・紀州」などと使います。

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