「諸」と「緒」の違い・意味と使い方・由来や例文

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諸は「多数のこと、もろもろのこと」。

「諸説」と言い換えると分かりやすい。

緒は「糸口のこと、はじめのこと」。

「端緒」と言い換えると分かりやすい。

「諸」と「緒」も間違い易い漢字の代表です。

音符となる「者」が「シャ・ショ」と同じで、偏が異なる漢字です。

「諸」は「諸々」「諸説」「諸君」など。

「緒」は「端緒」「一緒」「由緒」などと使います。

「諸」は「もろもろ」

「諸」は語源で「言葉が多い」とあり、「もろもろ」という意味になりました。

熟語と用法は「諸説あります」「諸行無情の響きあり」「諸悪の根源」「尖閣諸島は日本固有の領土」「諸君」「諸手を差し伸べる」「諸子百家」「相撲の諸差し」「諸侯」などがあります。

その他「諸相・諸氏・諸般・諸味・諸肌・諸刃・諸兄」などがあります。

「緒」は「始めのこと」

「緒」は糸の初め、糸口と語源にあります。

ここから「物事の始まり、繋がり、紐、心」などの意味になりました。

「由緒正しい家柄」「日本人は何でも一緒が良いという」「情緒もへったくれもない」「鼻緒が切れた」「物事の端緒」「諸は『ショとチョ』が音、訓は『お』と「いとぐち』」他にも「緒戦・緒論・緒言」などがあります。

「諸」と「緒」は間違えやすい字

「諸」と「緒」は音符「者・ショ」が同じため、読みもどちらも「ショ」と言います。

例えば「一緒」と言う言葉は「一諸」と書きそうですし、「端緒」も「端諸」と書きそうです。

「緒」は「心」のことも言い、「玉の緒」「息の緒」などと使います。

「諸」・「緒」は意味に共通する点はありませんが、字面のイメージが似ています。

「諸」と「緒」とは

「諸」は「多いこと、もろもろのこと」、「緒」は「細糸の端、物事の始まり」と言う意味です。

「諸」は「諸説・諸君・諸氏・諸手・諸人・諸島・諸悪・諸行」などと使い、「緒」は「端緒・一緒・情緒・由緒・鼻緒・玉の緒」などと使います。

どちらも音符「者・ショ」が付く言葉で、似てしまいますが、意味は全く異なります。

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