「受ける」と「襲う」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「受ける」は、「受け取る・手に入れる」「承諾する」という意味です。

また、「後を継ぐこと、継承すること」を意味します。

英語では「receive」「get」「catch」「accept」「succeed」「after~」「take over」で表されます。

「受け取る・手に入れる」という意味の場合「receive」「get」「catch」を使います。

「承諾する」という意味の場合「accept」です。

「後を継ぐ」という意味の場合「succeed」「after~」「take over」です。

「先代の後を受けてのれんを守ってきた」は、「Since I took over the management, I have tried to keep up the reputation of the store. 」です。

「襲う」は、着物を重ねて着ること、不意に攻めかかることです。

また、家禄・家系・地位などを受け継ぐことです。

「受け継ぐ」という意味の場合、英語では「succeed」で表されます。

「彼は父の爵位を襲った」は「He succeeded to his father ‘s title. 」です。

「受ける」の意味

「受ける」には多くの意味があります。

主なものは以下のようなものです。

①支えとめることです。

受けとめることです
②受け取ることです。

迎え取ることです。

③天から授かることです。

④降りかかったことを身に被ることです。

⑤受け入れることです。

承諾することです。

⑥後を継ぐことです。

継承することです。

以下のように使います。

両親の血を受ける 父の後を受けて家業に励む
学統(学問の系統)を受けて大成する

「襲う」の意味

「襲う」は、以下のような意味です。

①着物を重ねて着ることです。

②不意に攻めかかることです。

不意に人に危害を加えることです。

①台風などが猛威を振るって被害をもたらすことです。

②感情や感覚、体の異常などがのしかかるように現れることです。

③脅かすことです。

物の怪などが取りつくことです。

④家禄・家系・地位などを受け継ぐことです。

以下のように使います。

父の芸名を息子が襲う 名人位を襲う 父の後を襲う

<受・襲の漢字>

「受ける」
字義は「うける」「授ける」です。

解字に於いて、甲骨文・金文では「爪+又+舟」で構成されます。

「舟」の部分は「渡し舟」の象形です。

上下に「手」の象形である「爪」「又」を付して、「受け渡す」を意味します。

後に「舟」の部分が「冖」に変化して省略されました。

「襲」
字義は「おそう」「重ねる」「かさね」「きる・まとう」「おおう・閉ざす」「あう・かなう」です。

解字では、「衣+龍(?)」で構成されます。

「?・とう」の部分は「重ね合わせる」を表します。

これらにより「衣を重ね合わせる」を表し「重ね着」を意味します。

「受ける」は 後を継ぐこと、継承することです。

「襲う」は、 家禄・家系・地位などを受け継ぐことです。

「受ける」「襲う」は、類語です。

共通する意味は「前のものを受け取り、後に続けること」です。

「受ける」は、前から伝えられてきたものを続けることです。

特に、家業・血筋など自分の意志とは無関係に自分に備わり、続けていかねばならない場合に使われます。

「襲う」は、地位や名前・家督などを前の者から受け取って続けていくことです。

古めかしい言い方です。

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