鉄は「人類に最も利用されている金属のこと」。
「くろがね」と言い換えると分かりやすい。
はがねは「鉄の合金でより硬い金属のこと」。
「鋼鉄」と言い換えると分かりやすい。
「鉄」は酸化しやすく酸化鉄などの化合物として採掘されます。
人類の歴史上、青銅器時代の次に鉄器時代として登場します。
その利用価値は膨大で現代でも広く使われています。
「はがね」は鉄に炭素を加えた合金のことで「鋼」と書きます。
「鉄」は人間に最も利用される金属
「鉄」は酸化した状態の鉄鉱石を製錬することで「鉄」として取りだします。
多くは建材をはじめあらゆる製品に利用されているものです。
合金の「ステンレス鋼」はさびない「鉄」として広く利用されています。
また、炭素との合金「鋼鉄」も「鉄」より固く丈夫なものとして建材などに使われています。
「鉄」は他にも「鋳鉄・銑鉄」などいくつかの合金があります。
「はがね」は「鉄と炭素」の合金
「はがね」は「鋼」と書き、「純粋な鉄」に2%弱の炭素を加えた合金のことです。
炭素のみを加えた「炭素鋼」と、ニッケルやクロムも加えた「特殊鋼」があります。
「鉄」はほとんど「鋼」として生産が行われ全金属の大半を占めるものになっています。
安価で加工しやすい金属として大量に生産されています。
最近では屋根や外壁にする「ガルバリウム鋼板」が人気となっています。
砂鉄から作られる「たまはがね」とは
日本刀の素材となる「たまはがね」は砂鉄を使いたたら製鉄法で作られます。
大量の木炭を原料として、「たたら」と呼ばれるふいごで火力を増し粘土の炉で作られます。
材料は「砂鉄」を使い、何日もかけて砂鉄を溶かします。
その過程で木炭の炭素が砂鉄に溶けこまれ、溶解した砂鉄の塊は「焼」を入れられ「玉鋼・たまはがね」が形成されます。
「鉄」と「はがね」とは
「鉄」は地上に大量に存在する金属で、酸化鉄鉱として算出されます。
高炉により「還元」がされ「鉄」が取り出されます。
多くは炭素との合金の「鋼材・はがね」として生産され、「炭素鋼」や「特殊鋼」と言う合金になります。
建材を始め、あらゆる分野に大量に使用され、人類の文明と共にある金属になります。
また、クロムとの合金の「ステンレス」はさびない鉄として造られています。