「綴じる」と「綴る・つづる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「綴じる」は、書類などを重ねて一つに綴り合せることです。

英語では「bind」で表されます。

「新聞を綴じる」は「bind newspapers in a file」です。

「ほころびを綴じる」は「sew up torn seam」です。

「綴る・つづる」は、継ぎ合わせることです。

とじ合わすことです。

英語では「spell」「file」「patch」で表されます。

「布きれをつづる」は「patch pieces of cloth」です。

「書類をつづる」は「file papers」「place papers in a file」です。

「綴じる」の意味

「綴じる」

①書類などを重ねて一つに綴り合せることです。

枕草子(能因本)に「薄様の草子、村濃の糸してをかしく綴ぢたる」とあります。

②溶いた卵で煮物などの材料をまとめる料理です。

③古い言い方で、布などを重ね合わせて動かないように縫い付けることです。

以下のように使います。

書類をとじる 新聞を綴じる ほころびを綴じる 卵とじ

「綴る・つづる」の意味

「綴る・つづる」は、以下のような意味です

①継ぎ合わせることです。

とじ合わすことです。

家持集に「きりぎりす我が絹つづれ」とあります。

②言葉を連ねて詩歌・文章を作ることです。

③字母を連ねて語を書くことです。

以下のように使います。

伝票をつづるひも 着物のほころびをつづる 思いをつづる
ローマ字で日本語をつづる 英語で文章をつづる

<綴の漢字>

字義は「つづる」「とじる」「つらねる・つづける」「縁・縁飾り」「しるし・標識」です。

「つづる」には、「つなぎ合わせる・結ぶ」「つくろう・修繕する」「文章を作る」という意味が含まれます。

解字では、「糸+?」で構成されます。

「?・てつ」の部分は「糸をつなぎ合わせる形」をかたどり「つづる」を表します。

「糸」を付してより意味を明らかにしました。

「綴じる」は 書類などを重ねて一つに綴り合せること、「綴る・つづる」は 継ぎ合わせること、とじ合わすことです。

「綴じる」「綴る・つづる」は、類語です。

共通する意味は「ばらばらのものを一つに固め合わせること」です。

「綴じる・とじる」は、バラバラのものを一つにすることに重点がおかれます。

「綴る・つづる」は、紙などを重ね合わせて糸を通して本のようにまとめることです。

複数のものをつなぐことに重点がおかれます。

また、「日記をつづる」のように「文章を書く」という意味や、「原語を誤ってつづる」のように「アルファベットなどを組み合わせて単語を書き表す」という意味でも用います。

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