「非」と「不」と「無」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

非は「状態を否定する言葉のこと」。

「非常」と言い換えると分かりやすい。

不は「状態と物を否定する言葉のこと」。

「不買」と言い換えると分かりやすい。

無は「無いこと」。

「無関心」と言い換えると分かりやすい。

「非・不・無」は否定に使う言葉です。

それぞれ使い方が異なることや重複することがあります。

「非・不」は似たような意味で「無」はやや異なります。

「非」は「あらず」ということ

「非」は「あらず」という意味で状態などの否定に使います。

「非常事態の宣言」「非常識極まる」「非行少年」「非難する」「極悪非道な行い」「非金属類」「非情な仕打ち」「非運に見舞われた」「今日は非番だ」「非凡・非才な人物」「非売品だそうだ」「非礼を詫びる」「非力で情けない」「何一つ非の打ちどころがない」などと使います。

「不」は「~でない、せず」ということ

「不」は状態やものの否定に使う言葉です。

「なんだか不安になってきた」「不滅の戦艦」「不届きもの」「不見識だ」「不良少女A」「不義密通」「不勉強で存じ上げない」「不確かなことは言えない」「不便をかこつ」「電車が不通になっている」「不意を衝く」「不覚にも取り逃がした」「不穏な動き」「不気味な姿」「不可解なことが起きる」「釣り合わぬは不縁のもと」などと使います。

「無」は無いこと

「無」は無いことです、「絶無なつた」「無理難題を押し付けられた」「無我夢中で逃げた」「有無を言わせない」「南無阿弥陀仏」「無言の帰宅」「不器用この上ない」「無精ひげ」「無頼の輩」「今夜は無礼講だ」「無為無策」「無芸大食」「無期懲役か」「無限地獄に落ちる」「無一文になった」「無作法者」「無機物」「無冠の帝王」「無調法ですみません」「もう無効」などと使います。

「非・不・無」とは

「非」は「あらず」という意味、「不」は「でない、せず」という意味、「無」は「ない」意味でそれぞれ使います。

それぞれに熟語がありますが、中には共通して使えるものもあります。

「非礼・無礼」などがいい例です。

否定漢字には「非・不・無・」の他に「未」があります。

否定の意味がそれぞれ異なるのです。

「非」は「そうではない」こと、「不」は「しない」こと、「無」は「無い」こと、「未」は「いまだにしていない」ことなどを表します。

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