頻は「しばしばのこと、顔をしかめること」。
「頻繁」と言い換えると分かりやすい。
繁は「盛んな様子のこと」。
「繁盛」と言い換えると分かりやすい。
「頻繁」という熟語は「何度となく、盛んに行うこと」を意味し、「頻」と「繁」からできています。
「顰(ひそみ)、眉を寄せてしかめること」にも「頻」が使われ「顔をしかめる」意味もあります
「頻」はしばしばの意味
「頻」は「幾度となく、しばしば、しきりに、顔をしかめる」という意味です。
また、同源として「顰」があります。
「繰り返し起きること」であり、その度合いを「頻度」と言います。
程度が高いことを「頻々」と言い、「何回も起きること」を「頻出」と言います。
川を渡る「瀕」という字が語源となっていて「川を渡る人が顔をしかめた」ことから「しかめる・顰める」意味も持っています。
「繁」は馬のたてがみが語源
「繁」は「馬のたてがみに飾りの糸を沢山付ける様子」から「盛んなこと、生い茂ること」とされました。
「足繁く通う」の「繁」は「頻」と共通する「しばしば」の意味になります。
「繁、糸が沢山あること」が「盛んなこと」になり「頻、しきりに、しばしば」と共通する意味を持つことになります。
「足繁く通う」「盛んに通う」「しきりに通う」は同じ意味になります。
「頻」と「繁」の熟語とは
「頻」では「頻繁・頻度・頻出・頻尿・頻々・頻発」などがあり「この地域は頻繁に地震が起きている」「宝くじは一等の的中頻度は天文学的数字になる」「入試の頻出英単語」「高齢者は夜間頻尿になりやすい」「この交差点は頻々と事故が起きる」「日本列島は災害が頻発する」などと使います。
「繁」は「繁盛・繁茂・繁多」などがあります。
「頻」と「繁」とは
「頻」は「しばしば、しきりに」という意味があり、熟語に「頻繁・頻出・頻度・頻々・頻発」などがあります。
「繁」は「茂っていること、盛んなこと」という意味があり、「しばしば」という意味もあります。
「足繁く通う」など。
二つの字は熟語として「頻繁」となり、「幾度となく、盛んに、しきりに」などの意味になります。