幼は「まだ非力な子供のこと。」
「幼児」と言い換えると分かりやすい。
稚は「いとけない子供のこと」。
「幼稚」と言い換えると分かりやすい。
「幼」も「」も「年端の行かない子のこと」を言います。
年齢でいえば1~5歳の子のことを言います。
それ以前は「乳幼児」、それ以上は「子供」などと言います。
「幼稚園」は5歳までとなります。
「幼」は非力な小さな子のこと
「幼」は語源としても「幺が小さい意味で力の小さいこと」、転じて「幼く非力な子のこと」を言います。
熟語の用法は「幼稚園は5歳児までしか通えない」「幼弱な子」「彼女とは幼馴染だった」「昆虫の幼虫は芋虫が多い」「幼児誘拐事件が起きた」「幼気な女の子」「やることがあの年にしては幼稚だ」「幼は『おさない』と『いとけない』と読む」などと使います。
「稚」は年端がいかないこと
「稚」の「禾は成長していない稲のこと」で「隹はチと言う音を表す言葉のこと」で、転じて「成長していない、幼気な幼児」のことを意味します。
熟語の用法は「幼い子供がなるお稚児さん」「稚拙な考えをするものだ」「幼稚園にそろそろ行く年だな」「鮎の稚魚を川に放流した」「丁稚奉公は昔のこと」「稚は『いといけない』と読む」などと使います。
「幼」も「稚」も同じ意味
「幼」と「稚」は語原が異なっても同じ意味になります。
読みも「いといけない」は同じです。
「幼稚」は二つの字が同じ意味で使われているので強調した言葉になります。
意味は「幼い子が考え行うような程度の低いこと」という意味で、いい年をした大人にも使われる言葉です。
「いい年をして幼稚な真似をするな」などと使います。
「幼」と「稚」とは
「幼」は「幼く非力なこと」、「稚」は「年が小さく幼いこと」です。
どちらも同じ意味で使います。
「年がまだ低く、いといけないこと」にもなります。
「幼稚園児は皆かわいい」「祭りに着飾るお稚児さん」「幼児虐待問題」「幼少のみぎり」「カブトムシの幼虫」「丁稚奉公は今では無い」「鮎の稚魚」「稚拙な考え」「幼気な少女」などの用例があります。