摸は「まねること、写すこと。」
「模倣」と言い換えると分かりやすい。
擬は「似せること、まねること」。
「擬音」と言い換えると分かりやすい。
「摸」も「擬」も「まねること」意味は共通していますが、どちらかというと「摸」は「手本があり、まねること」であり、「擬」の方は「あるものにまねること」という意味が強くなります。
「摸」は手本をまねること
「摸」はお手本になるものがあり、それをまねることと言う意味合いがあります。
「摸」は語原としては「型があり写す」という意味があります。
熟語に「仏像を模写する」「それでは模倣になる」「大学入学試験の模擬試験を全国で行う」「模造品が」「いろいろと模索をして決めた」などと使います。
他には「掏摸・すり」という言葉にも使われます。
「擬」はあるものをまねること
「擬」は「擬音」や「擬態」のように本当のものがありそれに近いものにまねることです。
「雨の擬音はうちわと豆で作る」「昆虫など動物たちの擬態は素晴らしい」「擬宝珠は橋の欄干で見かける」「声色という擬声を使う」「擬態語という言葉がある」「梅擬(ウメモドキ)という梅に似た植物がある」「擬古文体という書き方がある」などと使います。
「摸」と「擬」がまねするものとは
「摸」は語源に「型」があることから「お手本」を写す、まねをするという意味があります。
「仏像を模写する」などの使い方をします。
「模擬試験」も「本番」を想定した試験です。
「声帯模写・形態模写」も「本物」を「お手本」にまねをすることです。
「擬」も「本当のもの、実際にあるもの」をまねします。
「実際の音」に似せた「擬音」、「本物の姿」をまねした「擬態」などがそうです。
「摸」と「擬」とは
「摸」は「お手本の物」があり、そっくりのものになるようにまねをすることです。
「仏像の模写」「災害に備えて模擬訓練」「大学入試の模擬試験」「ミニチュアの模型飛行機」などがあります。
「擬」も「本物」に似せることをします。
「雨の擬音効果」「生物の擬態行動」「小説の擬古文体」「梅擬(ウメモドキ)という植物」などと使います。