龍笛は「雅楽で演奏される横笛のこと」。
「高級横笛」と言い換えると分かりやすい。
篠笛は「庶民の間で使われている横笛のこと。」
「普及横笛」と言い換えると分かりやすい。
「龍笛」は中国から伝来していますが「篠笛」は「龍笛」の模倣とは言えない点もあるようです。
「篠笛」は「龍笛」を手本に日本で独自に作られたという説が有力です。
「龍笛」は7穴の笛
「龍笛」は中国が発祥の笛です。
吹き口の他に7つの穴を持ちます。
伝来当時から上流階級で使われ、現代では雅楽の演奏に使われています。
雅楽では笙が天からの光、篳篥が地上の人の声、竜笛が天地を駆け巡る龍の鳴き声とされています。
日本に伝わる篠笛、能管、高麗笛などの横笛の元祖的な存在になります。
日本の笛は穴が5から7つになりますから7穴の竜笛とはやや異なります。
「篠笛」は庶民楽器
「篠笛」は構造が簡単で外見も装飾がなく庶民的な楽器と言えます。
その種類も多く6穴や7穴のもの、作りなどの違いなどがあります。
「龍笛」の音程とは違うため、そのまま模倣したものではないと考えられています。
祭りばやしや民謡、神楽、獅子舞、伝統芸能などに使われています。
一本調子から十三本調子までの音程があります。
「竜笛」と「篠笛」の作りの違い
「竜笛」と「篠笛」は見た目で多少の違いがあります、「竜笛」は本体が煤竹で出来ていること、穴の部分以外の場所には厚く桜樺の皮を細くした樺巻が施されていることが特徴です。
また、漆仕上げとなり大変に高価なものになります。
このようにして手作りされた「竜笛」は雅楽専門の笛職人により作られています。
一方、「篠笛」は素朴な作りで装飾性はあまりありません。
「竜笛」と「篠笛」とは
「竜笛」は中国起源の7穴の横笛で、長さ40センチあります。
主に上流階級や雅楽で使用されていました。
現代でも雅楽の重要な楽器になっています。
音域も広く大変に装飾性に富んだ作りが施されているのが特徴です。
「篠笛」は篠竹などから作られた装飾性があまりない素朴な笛です。
「竜笛」から派生したと言われていますが、日本独自の発展もしていて、数多くのバリエーションが存在します。