「都合」と「具合」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「都合」は、その折の状況や事情です。

英語では「conditions」で表されます。

「一身上の都合により退職した」は「He resigned for personal reason.」です。

「全て都合よく運んだ」は「Everything went well.」「Everything went smoothly.」です。

「具合」は、物事の成り行きです。

「物事の状態・調子」という意味の場合、英語では以下のように表されます。

「仕事の具合はどうですか」は「How is your work going?」です。

「ミシンの具合が悪い」は「Something is wrong with the sewing machine.」です。

「都合」の意味

「都合」は、以下のような意味です。

①「合計」の意味です。

「ひっくるめて」という意味です。

平家物語(7)に「都合其勢七万余騎」とあります。

②他の事柄との関係です。

「成り行き」「具合」という意味です。

その折の状況や事情です。

浮世風呂(4)に「是でもお天気都合が悪いと、休みが勝ちますからネ」とあります。

③「やりくり」「てはず」という意味です。

金品や時間などを何とか整えることです。

④「具合の良いさま」また、「具合の良い場所」です。

⑤「要するに」「結局」という意味です。

以下のように使います。

先生の都合を聞いてきましょう 都合の良い日を選びましょう
自分の都合ばかり考えるな 百万円都合する 都合をつける 全て都合よく運ぶ

「具合」の意味

「具合」は、以下のような意味です。

①物事の仕組みや働きの状態です。

「調子」「健康の状態」「かげん」のことです。

②物事のやり方のことです。

「方法」または「出来上がった様子」です。

③物事の成り行きです。

「都合」「体裁」のことです。

以下のように使います。

うまい具合に良い席が取れた 具合の良い日を選びましょう 進み具合
機械の具合が悪い 全て具合よく運ぶ 断るのは具合が悪い

<都・具の漢字>

「都」
字義は「みやこ」「みやこする」「居る・いる」「集まる」「統べる」「みやびやか」「ああ・感嘆の声」です。

解字では、「?+者」で構成されます。

「者」の部分は「台状に柴を集め重ねた形」にかたどり「集まる」を表します。

これらにより「多くの人が集まる場所」を表し「みやこ」を意味します。

「具」
字義は「そなわる」「そなえる」「そなえ」「うつわ・器物・道具」「ともに・みな」「つぶさに・詳しく」です。

解字では、「貝+廾」で構成されます。

「廾」の部分は「両手で捧げる」を表します。

「貝」の部分は「貝」の象形です。

これらにより「金品を両手でささげ置く」を表し「供える」を意味します。

「都合」 はその折の状況や事情、「具合」は 物事の成り行きです。

「都合」「具合」は、類語です。

共通する意味は「物事の状態、調子や、人が置かれている状況」です。

二語とも、多くの場合、良いか悪いかを示す語と共に用いられます。

「都合」は、その折の状況や事情です。

「具合」は、「具合が悪いので会社を休む」のように健康の調子の意味です。

また、「今更彼女に会うのは具合が悪い」のように体裁対面の意味でも使われます。

最新の記事はこちらから