「戦争」と「紛争」「内戦」との違い・意味と使い方・使い分け

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?戦争は「国家間の懸案を武力行使で解決すること」。

「殺戮」と言い換えると分かりやすい。

紛争は「戦争より小規模なもののこと」。

「もめ事」と言い換えると分かりやすい。

内戦は「同一国家間の懸案を武力で解決すること」。

「内輪もめ」と言い換えると分かりやすい。

武力を用いることが共通していますが、「戦争」はそれ以外でも使用される言葉に変化しています。

「戦争」は国家間の対立です

「戦争」は主に国家間の争いのことを言い、武力で相手の人間を殺戮し、都市を破壊することで相手を降伏させてこちらの要求を?ませることです。

「第二次世界大戦」以降は「ベトナム戦争」「朝鮮戦争」などが起こりました。

最近では「経済戦争」「貿易戦争」「資源戦争」「受験戦争」などと本来の武力行使を伴う争いではなくても使用されるようになりました。

「紛争」は 広い意味で「もめ事」という意味です

「紛争」は国家間の争いでも小規模に止まる場合に使われます。

「フォークランド紛争」「中東紛争」などが該当します。

「国境紛争」も多く、日本でも尖閣諸島、竹島、北方領土で起きています。

「武力紛争」とまでは発展しない場合が多いのですが「もめ事」と「戦争」の中間のイメージとなり、「戦争」の範疇に入る言葉になります。

「内戦」は同一国家の中で起きるものです

「内戦」は同じ国家内の政府側と非政府側との「武力衝突」のことです。

「内乱」や「暴動」より一段規模が上に発展し武力行使が行われたものを言います。

また、非政府側や一般市民が政権を打倒することを「革命」と言います。

また、植民地での「内戦」は支配する側からは「内戦」と呼んでも、支配される側からは「独立戦争」と呼ぶことは立場の違いがあるからになります。

「戦争」は「紛争」「内戦」を含む言葉です

「戦争」は主体同士の争いという見方から「紛争」も「内戦」も含むことになります。

規模や「武力行使」があるかなどの判断で別れますが、確実な定義は境界線が曖昧です。

「戦争」は国際法で「宣戦布告」や「降伏」が定められていますが、「紛争」や「内戦」にはありません。

現代ではもめ事の解決に「戦争」は嫌われ、対話による「平和的解決」が模索されます。

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