「従事」と「服務」と「執務」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「従事」は、その仕事にたずさわることです。

英語では「engage in」で表されます。

「貿易に従事している」は「be engaged in trade」です。

「ダム建設に従事する」は「work on the construction of a dam」です。

「服務」は、職務・任務に従事することです。

英語では以下のように表されます。

「服務する」は「He is on duty.」です。

「服務規程」は「service regulations」です。

「執務」は、事務をとることです。

英語では以下のように表されます。

「執務中は煙草を吸ってはいけません」は「Don’t smoke during office hours.」「Don’t smoke while you are at work.」です。

「従事」の意味

「従事」は、仕事に従うことです。

その仕事にたずさわることです。

以下のように使います。

研究に従事する 建設業に従事する 漁業従事者
農業に従事する 印刷業に従事する

<関連語>
「就く」は、ある役目や任務などに身を置き、その仕事に従事することです。

「社長のポストに就く」のように使います。

<従の漢字>
字義は「したがう」「したがって・よって」「したがえる」「因る・由る・依る」「より・助字」「縦」「あと」「ゆるやか」です。

解字では、「?+从」で構成されます。

もともと、甲骨文字では「从」で表されました。

「人の後に人が従うさま」を表し「したがう」を意味します。

後に「ゆく」を意味する「?」を付して「従う・したがう」となりました。

「服務」の意味

「服務」は、職務・任務に従事することです。

以下のように使います。

終夜服務する 警官として20年服務した 社員の服務規程に従う 服務時間

<服の漢字>
字義は「きもの」「きる」「もちいる」「心につけて離さない・忘れない」「飲む」「従う」「事・つとめ」「習う」「周代の区域」「喪服」
「車を引く馬」「牛馬を車につけること」「えびら・矢を入れるもの」「一度に飲む薬の量」です。

「したがう」の意味に於いては、「心から従う」「恐れ入る」という意味も含みます。

「心服」「思服」「屈服」のように使います。

「執務」の意味

「執務」は、事務をとることです。

以下のように使います。

五時まで執務する 社長は執務中です 執務室 執務時間 執務中

<執・務の漢字>
「執」
字義は「とる」「とらえる」「とも・友人」です。

解字では象形です。

「手かせに手を捕らえられてひざまずく人の形」にかたどり「とらえる」を意味します。

「務」
字義は「つとめる」「つとめ」「はげます・すすめる」「つとめて・努力して」です。

解字では、「力+矛+攵」で構成されます。

「矛+攵・ぼう」の部分は「矛で打ちかかる」を表し「困難に立ち向かう」「つとめる」を意味します。

「従事」 はその仕事にたずさわること、「服務」は 職務・任務に従事すること、「執務」は 事務をとることです。

「従事」「従業」「服務」「執務」は、類語です。

「就く」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「その仕事に携わること」です。

「従事」は、その仕事に関係し、それを自分の仕事として勤めることです。

「従業」は、社員・店員として仕事をすることで、「従業員」という形以外ではほとんど使われません。

「服務」は、職場で職務・任務につくことです。

「執務」は、事務を取り扱うことです。

最新の記事はこちらから