「つなぐ」と「結び付ける」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「つなぐ」は、ひも状のもので結び留めて離れないようにすることです。

英語では「tie」「fasten to」で表されます。

「ひもで結わえる」という意味の場合「tie」を使います。

「馬を木につなぐ」は「hitch a house to a tree」です。

「波止場に船をつなぐ」は「tie up a boat alongside the quay」です。

「結び付ける」は、縛り付けることです。

英語では「tie」「tie together」「connect」で表されます。

「枝におみくじを結び付けた」は「Sacred lots were tied to the branches.」です。

「つなぐ」の意味

「つなぐ」は、以下のような意味です。

①ひも状のもので結び留めて離れないようにすることです。

②牢獄などに留めおいて逃げられないようにしたり、拘束したり拘禁したりすることです。

③気持ちや関心が離れないようにすることです。

つなぎとめることです。

④物と物を結び付けて一続きにすることです。

⑤手と手、足と足を結び合わせて離れないようにすることです。

つなぎ合うことです。

⑥心と心を結び付けて緊密な関係を作ることです。

⑦離れている所を結び付けて一続きにすることです。

「連絡する」「結ぶ」と同じ意味です。

⑧継続していたものがとぎれたりとだえたりしないようにすることです。

続くようにすることです。

保たせることです。

以下のように使います。

糸と糸をつなぐ 馬を木につなぐ 手をつなぐ

「結び付ける」の意味

「結び付ける」は、以下のような意味です。

①結わえ付けることです。

縛り付けることです。

②密接に関係づけることです。

以下のように使います。

糸と糸を結びつける 二つの事件を結び付けて考える 木の先におみくじを結び付ける
旗を竿に結びつける 噴火と地震を結び付けて考える

<結の漢字>
字義は「むすぶ・ゆう」「むすび」です。

解字では、「糸+吉」で構成されます。

「吉・きつ」の部分は「緊・きん」に通じ、「しっかりしめる」を表します。

これらにより「糸をしっかり結び合わせる」を意味します。

<関連語>

「接ぐ・つぐ」は、あるものに付属的なものをくっつけて切れ目なく一つにすることです。

「接ぎ木をする」という意味もあります。

「木に竹を接ぐ」は、二つの物がとってつけたように不調和であることです。

「舫う・もやう」は、船を互いにつなぎ止めたり、岸の杭につないだりすることです。

<接と舫の漢字>
「接」
字義は「つぐ・つづける」「ちかづく・ふれる」「まじわる」「うける・受け取る」「手に取る」です。

解字では、「手+妾」で構成されます。

「妾・しょう」の部分は「貴人に近く仕える腰元」を表します。

これらにより「手と手を近づける」を表し「交わる」「つぐ」「触れる」を意味します。

「舫」
字義は「ふね・いかだ」「もやい・もやい舟」です。

解字では、「舟+方」で構成されます。

「方」の部分は「並ぶ」を表します。

これらにより「並べてつないだ舟」を意味します。

「つなぐ」は ひも状のもので結び留めて離れないようにすること、 「結び付ける」は 縛り付けることです。

「つなぐ」「結び付ける」は、類語です。

「接ぐ・つぐ」「舫う・もやう」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「離れているものをくっつける」です。

「つなぐ」は、「離れているものを結んで離れないようにする」という意味です。

「何か通ずるような一つながりのものをつくる」という意味合いを含みます。

「単に持続させる」という意味で使われる場合もあります。

「生き物が自由に動けないように何かに結びつける」という意味や、「獄に入れる」という意味でも用いられます。

「結び付ける」は、「二つ以上のものを結び付けてくっつける、または、結んで一つの機能を持つようにする」という意味です。

また、「関連づける」という意味でも用いられます。

自動詞の「結び付く」は、「努力が合格に結びつく」のように「直接関係する」という抽象的な意味で用いられます。

よって「旗が竿に結びつく」のようには使われません。

最新の記事はこちらから