「切れ目」は、切れてできた跡です。
切れた所です。
英語では「a gap」「a critical moment」「a break」で表されます。
「雲の切れ目」は「a break in the clouds」です。
「分け目」は、別けた箇所です。
区別した点です。
英語では「a part」「a dividing line」で表されます。
「髪の分け目」は「part one’s hair」です。
「天下分け目の戦い」は「That was the decisive battle」です。
「継ぎ目」は、二つの所をつぎ合わせた所です。
英語では「a joint」「a juncture」で表されます。
「継ぎ目から漏水した」は「Water leaked from the seam joining the two pipes.」です。
「切れ目」の意味
「切れ目」は、以下のような意味です。
①切れてできた跡です。
切れた所です。
②「区切り」「段落」のことです。
続いていた物事が一区切りついたところを指します。
③「尽きる所」「はて」「終わり」のことです。
世間胸算用(5)に「切れ目の時があきなひ」とあります。
以下のように使います。
話の切れ目 金の切れ目が縁の切れ目
作業の切れ目に一服する 雲の切れ目 包丁で切れ目を入れる
「分け目」の意味
「分け目」は、以下のような意味です。
①別けた箇所です。
区別した点です。
「境目」「相違点」のことです。
②物事がどちらかに定まるかという時点・機会・成否の分かれるところです。
「分かれ目」のことです。
以下のように使います。
髪の毛に分け目を入れる 天下分け目の戦い
<その他の類語>
「裂け目」は、裂けた所です。
「小口」は、切断面のことです。
また、書物の背と反対側の切り口も言います。
「切れ口」は、切れたところです。
「割れ目」は、割れた所です。
「節目」は、竹・木材などのある所です。
「継ぎ目」の意味
「継ぎ目」は、以下のような意味です。
①二つの所をつぎ合わせた所です。
「つなぎ目」です。
②「あとつぎ」「あとめ「家督相続」「代替わり」のことです。
③「骨のつがい」「関節」のことです。
平家物語(3)に「継ぎ目あらわれて皮ゆたひ」とあります。
④銚子の変わり目のことです。
以下のように使います。
レールの継ぎ目 板の継ぎ目 布の継ぎ目
「切れ目」は 切れた所切れた所、「分け目」 は別けた箇所、「継ぎ目」は 二つの所をつぎ合わせた所です。
「切れ目」「分け目」「裂け目」「小口」「切れ口」「割れ目」「継ぎ目」「節目」は、類語です。
共通する意味は「連なっていたものがとだえた所」です。
「切れ目」は、続いていたものがとだえた所です。
また、とだえた時も言います。
「分け目」は、連続している何かを分けた所です。
「継ぎ目」は、物と物とをつなぎ合わせた所です。