粉骨砕身は「骨を粉にして身を砕いて、そういった状況になるほどに全力を尽くすこと」。
表現としてはかなり大袈裟な面があるものの、意味としては理解しやすいと思われます。
彫心鏤骨は「非常に苦しみながら、彫刻などの作品を作り上げること」。
身体が苦痛を感じながら頑張るという点は粉骨砕身にそっくりですが、使用する場面がかなり限定される言葉です。
「粉骨砕身」の意味
粉骨砕身とは、骨を粉にして身を砕いて、そういった状況になるほどに全力を尽くすことです。
とにかく肉体を犠牲にしながら、特定の物事に対して全力を尽くしていくという意味の言葉になります。
言葉自体の知名度はそこまで高いわけではありませんが、このような表現を実際に耳にする機会はいずれはあると思われるので、しっかりと意味を理解しておく必要があります。
「彫心鏤骨」の意味
彫心鏤骨とは、非常に苦しみながら、彫刻などの作品を作り上げることです。
こちらも苦しみながら何かのために一生懸命頑張るという意味ですけど、彫刻などを作り上げるシーンのみで使える言葉なので、そこは大きな特徴になるでしょう。
つまり、使用できるシーンがかなり限定的と言えるので、そこに関して特に覚えておかないといけないと評価できると思われます。
「粉骨砕身」と「彫心鏤骨」の意味
「粉骨砕身の気持ちで物事に当たったことは今まで1度もない。
しかし、今回に関しては全身からやる気がみなぎってきて、全力を出して当たりたいという思いばかりがあふれてくる状況だよ。」
「芸術家の中には彫心鏤骨の状況を経験しているケースもありそうだ。
こういう仕事は忍耐力なども必要だからね。
精神的に強くないとやってられないとも言える。」
粉骨砕身と彫心鏤骨は気持ちは同じ状況
粉骨砕身と彫心鏤骨はともに苦しむという意味が込められており、そのうえで物事に当たっていく、全力を尽くしていくという意味が存在しているのです。
だから、それぞれの意味は大して変わらない状況であると言えるでしょう。
でも、彫心鏤骨は芸術の分野においてのみ使う言葉なので、そこは特徴と言えますし、しっかりと覚えておきましょう。