安分守己は「自分の身の程をわきまえて生き、高望みしないこと」。
自分の身の丈に合ったものだけを欲しがる、それ以外は我慢するという意味になるのです。
知足安分は「自分が置かれている状況や処遇などに、満足すること」。
つまり、これ以上を求めない、高望みしないという意味なので、安分守己と同じような意味と評価できると思われるのです。
「安分守己」の意味
安分守己とは、自分の身の程をわきまえて生き、高望みしないことです。
自分の身の程をきちんと理解して、それを超えるようなものは望まないという姿勢ですが、このような感覚になれる人は実際そこまで多くはないでしょう。
いないことはないとしても、かなり少数ではないかと思われるのです。
人間はどうしても欲望を持ってしまう生き物ですから。
「知足安分」の意味
知足安分とは、自分が置かれている状況や処遇などに、満足することです。
高望みをしない、これ以上欲しないという意味になりますから、安分守己に十分似ている表現になるでしょう。
でも、こういった気持ちでいることができれば、日常において欲望が発生しづらいため、平穏な毎日を送りやすいと言える可能性があります。
だから、かなり参考になる言葉と言えるでしょう。
「安分守己」と「知足安分」の用法や用例
「安分守己の考え方は非常に重要だ。
人間の欲望は際限がないから、放っておけば永遠に尽きないだろう。
それはつまり、永遠に何らかの不満を抱き続けることにつながるんだ。」
「現状に満足することができれば、知足安分でいられれば毎日は非常に幸せじゃないか。
望むものがないわけだから、それだけ不満を感じづらいと言えるわけだし。」
安分守己と知足安分は同じような意味の言葉
安分守己と知足安分に関しては、意味は割と似ている状況です。
どちらも今置かれた状況に満足する、これ以上望まないという意味で使っていきます。
したがって、両者の意味はそれほど違わないのです。
そのため、これらの言葉を区別するのは難しいですし、同じようなシーンで使用していくことが可能でしょう。
そこは覚えておいてほしいです。