「掛ける」と「乗じる」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

掛けるは「掛け算のこと、引掛けること、関連付けること」。

「掛け算」と言い換えると分かりやすい。

乗じるは「掛け算のこと、弱みなどを利用すること」。

「利用」と言い換えると分かりやすい。

「掛ける」は意味が広く「腰掛ける、引掛ける、仕掛ける、出掛ける」などがあります。

「乗じる」も掛け算のことですが、「弱みを利用する」などの意味があります。

「掛ける」は掛け算のこと

「掛ける」は掛け算である数をある数倍することです。

例えば「2を3倍すると6になること」「2×3=6」と表示します。

また、「椅子に腰掛ける」「帽子を掛ける」「相場を仕掛ける」「どこかに出掛ける」「和歌には言葉に掛け詞を使うものが多い」「どこかで見掛けたが勘違いか」「濡れないように傘をそっと差し掛けた」などと使います。

「乗じる」も掛け算のこと

「乗じる」も掛け算をすることです。

ある数を何倍がすることですが、転じて、「利用する」と言う意味になりました。

「人の弱みに上手く乗じてうまいことした」「その場の雰囲気に乗じてついギャンブルに手を出したが大儲けした」「乗じるは波に上手く乗ること」「忘年会で座の雰囲気に乗じていつもは歌わない人も歌っていた」と使います。

「掛ける」も「乗じる」も掛け算のこと

「掛ける」は数字が何倍かに増大することですが、「乗じる」はその他の意味として「乗る」と言うことで「宴会などの興やその場の盛り上がった雰囲気に乗ること、相手の弱みをうまく利用すること」などになります。

「株式相場は上げ相場の熱気に包まれ、相場の雰囲気に乗じて買いに走った」「相手は失敗を恐れて手を引いたため、それに乗じて責めたらうまくいった」などと使います。

「掛ける」と「乗じる」とは

「掛ける」は掛け算をすることで、ある数にある数を掛けるとある数倍に増加することです。

転じて「仕掛ける、出掛ける、引掛ける」などの意味に使います。

「乗じる」も掛け算のことになりますが、「興や雰囲気に乗り、いつもはしないことをすること」「相手の弱みを利用すること」などの意味になります。

「便乗値上げ」などの言葉もあります。

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