一筆抹殺は「そこまで深く考えることなく、軽率に過去の美点や功績などをすべて消し去ってしまうこと」。
一筆で抹殺するということから、簡単にそういったことをしてしまうケースで使用していきます。
一筆勾消は「今までのものをすべて一気に取り消すこと」。
一筆抹殺と同じような意味と言えますが、深く考えないという部分は特に存在しません。
「一筆抹殺」の意味
一筆抹殺とは、そこまで深く考えることなく、軽率に過去の美点や功績などをすべて消し去ってしまうことです。
たった一筆ですべての状況を消し去るという意味であり、一瞬で状況が大きく変わってしまう光景を表していると言えます。
したがって、頻繁に使う言葉ではないでしょう。
ただ、このような光景は現実において普通に見られる可能性があるでしょう。
「一筆勾消」の意味
一筆勾消とは、今までのものをすべて一気に取り消すことです。
一筆抹殺と同じような意味を持っていると言えるものの、こちらに関してはやや漠然とした意味です。
つまり、より多くのケースにおいて使うことができると言えるでしょう。
よって、使用頻度において、違いを見出すことがしやすいので、そこに関して覚えておくといいのではないかと思われます。
「一筆抹殺」と「一筆勾消」の用法や用例
「一筆抹殺のような行為をすると、それが本当に正しかったのかに関して後悔する気持ちが生まれてくるな。
これまでの苦労を一瞬で消し去ってしまったわけだから。」
「一筆勾消は非常に勇気がいる。
というのも、今までのすべてを消し去る行為だからな。
あとから取り返しはつかないし、非常に躊躇してしまう状況と言えるんだよ。」
一筆抹殺と一筆勾消はかなり似ている意味の言葉
一筆抹殺と一筆勾消に関しては、意味はかなり似ている状況でしょう。
どちらもこれまでのいろいろな面をすべて消し去るという意味で使っていく言葉です。
したがって、意味の違いはそれほどありません。
でも、一筆勾消の方が意味がやや漠然としているため、こちらの方がよりいろいろな場面で使うことができるので、そこはポイントになります。