「削除」と「消去」の違い・意味と使い方・使い分け

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削除は、「文字や画像などの一部を消すこと」。

つまり、全体の資料で不要な文字や無くても良い画像の一部を削除することです。

消去は、「録音や録画、データなどの全ての記録を消すこと」。

つまり、記録される道具に対して全ての記録を消すときに使用されます。

両者の違いは、全ての文字やデータなどを消すか消さないかです。

「削除」は、文字や画像などの一部を消すこと

例えば、新入社員が会議のための資料を作成していると仮定します。

資料が完成すると、上司に確認をしてもらいます。

その時に、不要な文字や無くても良い画像やグラフなどの一部を削除するように言われます。

削除する理由は、不要な文字で文章が間違っていて、画像やグラフは、資料の中に多すぎたからです。

このような例のときに、「削除」を使用します。

「消去」は、録音や録画、データなどの全ての記録を消すこと

例えば、自分がイルカの研究者であると仮定します。

イルカの生態を知るために、イルカが発する超音波を録音し、その様子を録画します。

それらを解析してデータを記録します。

その結果、仲間同士のコミュニケーションをとる時と餌を探している時の発する超音波の種類が違うことが分かります。

しかし、その結果を論文にまとめているとき、他の研究者が同様の研究結果を先に論文にして科学雑誌に載ると分かったので、全てのデータを消去します。

このような例のときに、「消去」を使用します。

「削除」と「消去」の現在の使用

現在、前者と後者の意味が近いので使用方法は人によってもしくは気分によって変わることがあります。

確実なことは、前者は消す範囲が少ないことです。

後者は、消す範囲が多いことです。

これらの条件は、一般的に違うことが認識されており使用法を間違えることは少ないです。

後者の代わりに使用される単語は、「これ全て消して、もしくはこれ全て削除して」です。

「削除」と「消去」の今後の使われ方

前者は、従来通りの意味で使用され、使用頻度も変わらないもしくは増える可能性があります。

後者は、もう少しくだけた言い方になるか、使用頻度は少なくなると考えられます。

なぜなら、「消去」という単語が少しソフトな言い方になってきているからです。

例えば、「全部消しといて」や「1から10までのファイルを消して」と言うことが増えているからです。

そして、「消去しておいて」とはあまり聞かなくなったような気がするからです。

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