「自衛権」と「専守防衛」の違い・意味と使い方・由来や例文

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自衛権は「他国による自国への侵略に対して、自国軍が戦闘出来る国際的に認められている権利のこと」。

「防衛」と言い換えると分かりやすい。

専守防衛は「専ら侵略された場合のみに軍事力を行使出来るという理念のこと」。

「消極的防衛」と言い換えると分かりやすい。

「自衛権」は侵略されてから、軍事力で対抗できるということですから、まず、他国の侵略が前提にあります。

専制攻撃をされてから、対抗するという後手の防衛になります。

「専守防衛」と同じ考え方です。

「自衛権」は自国の防衛のこと

「自衛権」はどの国にも認められている国際的な権利になります。

「国を守る」と言う基本的なものになり当然の権利なのです。

今の世の中、グローバリズムで世界はあらゆる分野で関係が作られています。

ですから、一国の考えで侵略を行なうことは考えにくいのですが、現実には起こっています。

いくら「自衛権」はが有っても侵略は起きてしまいます。

詰まるところ「核」の力を背景にしたものになります。

「専守防衛」は消極的防衛

「専守防衛」は他国の侵略が有って、初めて軍事力の行使ができるという日本の基本姿勢です。

それも最低限の行使に留めるという憲法の制約があるのです。

「核」を背景に侵略されてしまえば、日本は守り切ることはほぼ不可能に感じます。

そこで「集団的自衛権」と言う理念が生まれたのですが、どれだけ保証されるか分かりません。

「自衛権」も「専守防衛」も消極的理念

積極的な防衛理念とは「敵基地専制能力」だと議論されますが、究極は「核」の力になることは、明白なのです。

「核」の抑止力が侵略を防ぐと考えられます。

日本はアメリカの「核の傘」の庇護にありますから、自国で「核武装」する必要はないかも知れません。

しかし、どの程度アメリカが守ってくれるのかはハッキリしない面があります。

「自衛権」と「専守防衛」とは

「自衛権」は当然の権利としても「専守防衛」は平和憲法に基づいた理念になりますから、やや消極的と言われても仕方がありません。

国防は総合的に考えなければなりません。

それは「自衛力の強化」や「食料自給率の改善」、「資源の国産化」など「他国に依存するリスクの軽減」なのです。

また、「永世中立国」を宣言することなどで敵対国を少しでも作らないことが一案となります。

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