「中庸」と「中道」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

中庸は「極端ではなくバランスの取れた考え方のこと。」

「節度思考」と言い換えると分かりやすい。

中道は「最適な選択をする言動のこと」。

「最適言動」と言い換えると分かりやすい。

「中庸」は偏らないこと、右でも左でもないこと、バランスの取れた考え、程よいことなどを指します。

「中道」はその時の情勢で最適な選択をすることです。

「中庸」は偏らないこと

「中庸」は右よりでもなく左よりでもない中間の考え方で、節度のあること、極端でないこと、極端なことも勘案してバランスを取ることなどです。

「中庸」は中国古典からの言葉で儒教思想の根幹であり、最も難しいこととされます。

現代でも「中庸的な考えをすることは大切なこと」とされます。

極端に走らず節度ある言動は好ましいとされます。

「中道」は「中庸」ではない

「中道」は真ん中のことではなく、両極端のことも含めてバランスが取れていることです。

その時の最適な選択と言ってよく、右寄りの時も左よりの時も真ん中の時もあるということです。

政治ではある政党が「中道政治」を行っていますが、政権の行き過ぎを是正している役割の存在でもあります。

中庸であり是々非々でもあるということになります。

「中庸」的言動が「中道」

「中庸」は極端にならない節度ある中間の思想です。

「中道」は「中庸」を大切にして、その時の状況で是々非々の対応を行なうことで、バランスを重んじる考え方と言えます。

たとえば「中道政治」を行なえば、場合により保守革新が拮抗した場合にはキャスティングボードが握れる立場になり得ます。

また、政権の暴走を止める役割も行なえるのです。

「中庸」と「中道」とは

「中庸」は極端にならず、節度を持った中間的な思想のことです。

儒教では「中庸」は大切で行うのは難しいとされています。

右でもなく左でもない、もちろん極右や極左でもない偏らない考え方のことになります。

「中道」は「中庸」の考えを旨とし、その時の情勢で最適なことを選択することです。

いつも中間と言うことではありません。

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