「浮足立つ」と「逃げ腰」の違い・意味と使い方・由来や例文

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浮足立つは「不安感でいつでもその場を立ち去りたいという様子のこと」。

「ソワソワ」と言い換えると分かりやすい。

逃げ腰は「すぐにも逃げ出せる様子のこと」。

「逃走体制」と言い換えると分かりやすい。

浮足とは爪先だけで立っている状態のことを言います。

浮足で立つことは走り出す態勢を取ることで、落ち着かないことも言います。

「逃げ腰」は腰が引けて、すぐにでも後ろを向いて逃走できる体制のことです。

「浮足立つ」は逃げ態勢のこと、落ち着かないこと

「浮足立つ」はかかとを地面に付けていない状態のことで、いつでも逃げられること、落ち着かないことを言います。

「敵が近くまで攻めてきていることを聞き、兵士たちは浮足立っていた」「爆弾が近くに着弾したため、住民は全員浮足立った」「雨が今にも降り出しそうだったので帰路を急ぐ人々は浮足立った」などと使います。

「逃げ腰」は逃げる姿勢

「逃げ腰」はいつでも逃げることが出来るようにすることです。

「半分逃げ腰になっている」「これは駄目だと逃げ腰になった」「続ける意思はなく、切っ掛けが有れば逃げるという逃げ腰になっている」「最初から強敵とはいえ逃げ腰では勝ち目はない」「逃げ腰は腰が引けていること」「逃げ腰は負けが決まっているようなものだ」などと使います。

「浮足立つ」も「逃げ腰」も逃げる意思があること

「浮足立つ」状態になると逃げることを考えます。

「逃げ腰」も逃げることを意識したものです。

どちらも、不安感や強いものに対峙する時の様子のことで、まともには相手をしません。

とにかく逃げることを考えるのです。

「逃げ腰」には落ち着かないという意味はないのですが、逃げなければならないという心理は落ち着かないことに通じます。

「浮足立つ」と「逃げ腰」とは

「浮足立つ」は不安感や恐怖などを感じた時にソワソワして落ち着かなくなることで、その場を立ち去りたい気持ちになることです。

「逃げ腰」も逃げる姿勢を取ることで、物事に正面から対峙することではありません。

どちらの言葉も気持ちは乱れ、「逃走」を意識したものになります。

「浮足立つ」は相場用語にもなっていて、相場が乱高下して落ち着かないことも言います。

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