前代未聞は「未だかつてなかったこと」。

「珍事」と言い換えると分かりやすい。

未曾有は「天変地異などで前例のないのこと」。

「大災害」と言い換えると分かりやすい。

「前代未聞」や「未曾有」と言う言葉は今までなかったような大きな出来事や珍しいこと、災害のことを言います。

「前代未聞のスキャンダル」「未曾有の大洪水」などと使います。

「前代未聞」は初めてのこと

「前代未聞」は「前の時代に聞いたことがないこと」ですから、「過去には起きていないこと」を意味します。

大変に珍しい発見や大きな出来事などに使われます。

「前代未聞の快挙を成し遂げた」「前代未聞の新発見」「前代未聞の火山爆発による津波が発生してしまった」と使い、良いことにも使い、悪いことにも使う言葉になります。

「未曾有」はかつてないこと

「未曾有」はサンスクリット語の「奇跡」を漢訳した言葉です。

「奇跡」ですから「不思議なこと・神秘的なこと」と言う意味でしたが日本では「未だかつてあらず」と読み、「初めての出来事」それも災害などに使いました。

「未曾有の大地震が起きた」「それは未曾有の出来事だった」「国は未曾有の災害にすぐに対処する必要がある」と使います。

「前代未聞」に「未曾有」も入る

「未曾有の出来事」は「前代未聞の出来事」に入ります。

反対に「前代未聞」は「未曾有の出来事」に入りません。

「未曾有」は悪い意味で使われていますから、良い意味、悪い意味の両方で使う「前代未聞」の方が意味は広いのです。

「前代未聞の快挙」「前代未聞の新発見」とは言っても「未曾有の快挙」「未曾有の新発見」などとは言いません。

「前代未聞」と「未曾有」とは

「前代未聞」は「過去に起きていないこと、初めてのこと」と言う意味で、良いことも悪いことにも使われます。

「未曾有」は「過去になかったこと」の意味で、サンスクリット語の「奇跡」の漢訳です。

現在では悪いこと、大災害などに使います。

「前代未聞」は珍しい出来事に多く使われています。

珍しさを強調するために「前代未聞」と大げさに言うのです。

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