「不実行」と「不履行」の違い・意味と使い方・由来や例文

不実行は「実行をしていないこと」。

「有言不実行」と言い換えると分かりやすい。

不履行は「責務があるのに行わないこと」。

「債務不履行」と言い換えると分かりやすい。

「不実行」は実行をしないこと、実行をしていないことを意味します。

「不履行」は契約に明記されていることを実行しないこと、債務を返済しないこと、国際的な条約を無視すること、違反をすることなどを言います。

「不実行」は実行していないこと

「不実行」は「有言不実行」と使い、「こういうことを行なうと公言したのに実行に移さないこと」を言います。

「不言不実行」なら何もしないことです。

「不言実行」が一般的な言葉で、特に言わないでも率先して物事を行なうという模範的行為を言います。

「不実行」は実行する対象があって、それを行っていない状態を言う言葉になります。

「不履行」は契約をしているのに実行ができていないことを言います。

「契約不履行」「債務不履行」と言う言葉が良く使われます。

義務が契約で生じているのですから、当然、契約内容は履行されるべきものです。

それが何らかの事情で、行われていない状態を「不履行」と言うのです。

特に金銭貸借消費契約で借金をしている場合は「債務不履行」と言う言葉を使います。

「不履行」は全くできない「履行不能」と遅れる「履行遅滞」、一部が出来ない「不完全履行」とがあります。

どれも「不実行」の部分があります。

契約や約束、条約などを反故にすることや、なかなか実行しないこと、一部しか実行しないことも「不履行」、「不実行」なのです。

このような状態になることは信義に反しますから、信頼関係は崩壊し相手にされなくなります。

「不実行」は実行するべきことを実行していないこと、「不履行」は義務や責任があるのに履行しないことを言います。

「不実行」は「有言不実行」と使い「不言実行」の真逆のことで最も不誠実なことになります。

「不履行」は「履行不能」「履行遅滞」「不完全履行」があります。

「不実行」は「不履行」とほぼ同じ意味で使います。

日本語としては「契約不履行」「債務不履行」などの言葉をよく使います。