侮るは、「相手を軽く見て、注意を怠ること」。

油断は、「気を緩めて注意を怠ること」。

侮ると油断の共通点は、注意を怠ることです。

「侮る」は、相手がいると分かっていながら
注意を怠ることです。

「油断」は、相手がいると分かっていてもいなくても注意を怠ることです.
前者と後者の違いは、相手がいる場合は両者とも使えるが、相手が確認できない場合は前者を使えないことです。

「侮る」は、相手を軽く見て、注意を怠ること

例えば、相撲をする時に相手の方が自分より体格が小さいと仮定します。

相撲は、体格の大きさが、勝率を上げる要素に大きな影響を与えます。

自分は、相手より体格が大きいので最初から相手を軽く見て注意を怠ります。

その結果、相手は低い姿勢で真正面からぶつかり、「引き落とし」で自分は倒されます。

「侮る」という言葉を使われる典型的な例です。

「油断」は、気を緩めて注意を怠ること

例えば、柔道の試合をする時、自分も相手も実力がほぼ互角であると仮定します。

両者とも激しい攻防を繰り出します。

しかし、試合時間内に決着がつかなかったので、ゴールデンスコアで試合を再開します。

両者とも体力が限界であったが、疲労のせいで自分が一瞬気を緩めてしまった時に相手に「内股」を決められてしまう。

「油断」という言葉を使われる典型的な例です。

「侮る」と「油断」を使用される場面

両者は、何らかのスポーツをしている場面や警察官が犯人を追跡する場面などに使用されます。

これらの場面で使用される時の心理状態は、集中力の維持や注意、警戒を怠ってはいけない状態です。

だから、言葉自体はポジティブなイメージよりもネガティブなイメージを持つ場合が多いです。

もっと使用する場面を突き詰めて考えると、勝敗が決まる出来事に使用されます。

「侮る」と「油断」の使い分け

前者は、最初から相手を軽く見て注意を怠っています。

つまり、意図的に注意を怠っています。

後者は、気を緩めて注意を怠っています。

つまり、意図的に注意を怠った場合と意図せずに注意を怠った場合の2通りが考えられます。

だから、自然と後者の方が使用頻度は高くなり、前者はより限定的な意味で使用される場合が多くなります。

最初から明らかに相手を見下している場合は、「侮る」を使用し、それ以外は「油断」を使用する。

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