「消費」は、金・物・時間・エネルギーを費やしてなくすことです。
英語では「consumption」「consume」「use」「expenditure」「spend」「expend」で表されます。
「消耗」という意味の場合「consumption」「consume」「use」です。
「支出」という意味の場合「expenditure」です。
「時間・精神料などを消費する」という意味の場合「spend」「expend」です。
「米を消費する」は「consume rice 」です。
「費やす」は、財物などを使ってなくすことです。
英語では「spend」「waste」「squander」で表されます。
「使う」という意味の場合「spend」です。
「無駄に使う」という意味の場合「waste」「squander」です。
「彼はその本を書くのに三年の労力を費やした」は「It took him three years’ hard work to finish the book.」です。
「消費」の意味
「消費」は、以下のような意味です。
①金・物・時間・エネルギーを費やしてなくすことです。
使いつくすことです。
②経済学では、「欲望の直接・間接の充足のために、財・サービスを消耗する行為」また、「生産と表裏の関係をなす経済現象」という意味です。
以下のように使います。
電力を消費する 消費組合 消費期限
時間を無駄に消費するな 消費者
「費やす」の意味
「費やす」は、以下のような意味です。
①財物などを使ってなくすことです。
「消費」「浪費」と同じ意味です。
夏目漱石の「三四郎」に「自然は宝石を作るのに幾年の星霜を費やしたか」とあります。
②「疲れ弱らせる」「消耗する」という意味です。
徒然草に「その物につきて、その物を費やしそこなうもの」とあります。
以下のように使います。
時間と金を費やした開発計画 説得に三日費やした
仕事に八時間費やした 十分の紙幅を費やして語る余裕がない
<消・費の漢字>
「消」
字義は「きえる」「けす」「弱る」「溶かす」です。
解字では、「水+肖」で構成されます。
「肖・しょう」の部分は「すくない」を表します。
「水」を付して「水が少なくなる」を表し「きえる」を意味します。
「費」
字義は「ついやす」「ついえる」「ついえ」「用途が広い」「春秋時代の魯の地名」です。
解字では、「貝+弗」で構成されます。
「弗・ぶつ」の部分は「ふりはらう」を表します。
「貝」を付して「財貨を散じ振りはらう」を表し「ついやす」を意味します。
「消費」は 金・物・時間・エネルギーを費やしてなくすこと、「費やす」は、 財物などを使ってなくすことです。
「消費」「費やす」は、類語です。
共通する意味は「金品・時間・力などをある事のために使ってなくすこと」です。
「消費」は、種々のものを使ってなくすことで、よく使われる言葉です。
熟語も多くあります。
「費やす」は、「消費」と異なり、「着くまでに思わぬ時間を費やした」のように、無駄にしてしまうという意味もあります。
「消費」は、多くの場合、数量で表されるものに用いられます。
一方、「費やす」は、多くの場合、精神的な力などに使います。