「見栄」と「見得」の違い・意味と使い方・由来や例文

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見栄は「体裁を良くすること、虚栄心があること。

「虚栄心」と言い換えると分かりやすい。

見得は「歌舞伎役者が大げさな動作をした後、静止して首を回して目をカッと開き黒目を寄せること」。

「寄り目」と言い換えると分かりやすい。

どちらも「みえ」と読む同音異義語になります。

「見栄」は「見栄を張る」と使い、「見得」は「見得を切る」と使います。

「見栄」は虚栄心

「見栄」は見た目ばかり気にしていることです。

派手な服装や宝飾をすること、高価な買い物をすること、外車を乗り回すことなど人目に付くような行動をとることです。

友人との買い物ですと高い物でも、購入したりします。

「どう仕様もない見栄っ張り」「つい見栄だけで買ってしまう」「見栄とは虚栄心の現れだ」「この子は見栄坊」などと使います。

「見得」は歌舞伎の所作

「見得」は歌舞伎役者が芝居の中で、役を強調したいときに行なうものです。

決まった動作があり、手を前に突き出し首を回して静止をするのですが、目をカッと見開いて黒目を寄り目にすることをします。

「どうだ」と言わんばかりの所作になります。

大体が主役の役者が行なうものです。

「見得を切る」ことで芝居にメリハリがつくことになります。

「見栄」と「見得」は同音異義語で同語源

「みえ」と言う音を持つ共通点はありますが、意味は異なります。

しかし、どちらの言葉も語源は「見える」から派生したものです。

「見えることを強調する」と言う意味で共通性があるようです。

「見栄」は表面を取り繕うこと、着飾ること、「見得」は見た目で役柄を強調することで、どちらも表面的なことにこだわっているのです。

「見栄」と「見得」とは

「見栄」は体裁を気にして不相応な身なりをすることや、持ち物を揃えること、高望みをすることなどで、虚栄心が強い人が行なう行為になります。

同じ語源から派生している「見得」は歌舞伎役者が、芝居の中でここぞという場面で行う所作のことを言います。

決まった動作により最後はカッと目を見開いて「寄り目」をして終ります。

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