「通貨スワップ」と「為替スワップ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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通貨スワップは「金融危機が生じた時にお互いの通貨を融通し合う取り決めのこと。」

「融通」と言い換えると分かりやすい。

為替スワップは「相手国に自国通貨を担保に預けて融資を受けること」。

「融資」と言い換えると分かりやすい。

「通貨スワップ」と「為替スワップ」を混同している国がありますが、「為替スワップ」は借金のことですから、「通貨スワップ」とは言いません。

「通貨スワップ」は、信頼関係での融通のこと

「通貨スワップ」は国通しの信頼関係が前提になっています。

日本は基軸通貨の円の国際的信用度が高いため、先進国とは無制限の期間と融通金額となるスワップを結んでいます。

後進国は基軸通貨に貿易決済を求められるため、ドルなどのキーカレンシーが必要になりますから、先進国との通貨スワップを渇望しています。

しかし、締結するものは期間や金額の制限のある「為替スワップ」が多いのです。

「為替スワップ」は事実上の借金のこと

「為替スワップ」は後進国と先進国が締結することが多い取り決めです。

先進国は後進国通貨など必要ありませんから、後進国は自国通貨を担保に基軸通貨を借り入れているのが実情です。

借入期間も借入金額も限度が設けられるのが普通で、貸す側の判断で打ち切ることも出来るのです。

「為替スワップ」なのに「通貨スワップ」と言い張る国が存在するのは事実です。

「為替スワップ」を「通貨スワップ」と言いたい理由

後進国は自国の国力や通貨の価値を知っていますから、取り立てて、「通貨スワップ」とは言いません。

「どうかドルやユーロ・円を貸してください」と言う立場なのです。

「為替スワップ」なのに「通貨スワップ」としている国は、かなり見栄が強いということなのかも知れません。

「通貨スワップ」は無期限なのに期限を切られていることで、延長を願い出ても最後は打ち切られるというみじめさを味わうことになります。

「通貨スワップ」と「為替スワップ」とは

「通貨スワップ」は金融不安が生じた時に自国通貨を預けることでドルなどの基軸通貨を融通してもらえる取り決めのことです。

前提として、国通しの強い信頼関係が必要です。

それがあるので日本とアメリカ・EUのように 無期限で無制限の取り決めが出来るのです。

「為替スワップ」は信頼関係や通貨の信頼性がない国が先進国と締結する借金契約のことで、期限や融資額の制限があります。

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