殺すは「特定の生物の生命を絶つこと」。
一般的には刑法上の殺人罪に該当する行為をしたときに使います。
したがって、生命を絶つ行為であっても、罪に問われないケースでは殺すとは言いません。
殺めるは「特定の生物の生命を絶つこと」。
意味は殺すと変わりませんが、若干表現としてはマイナーです。
一般的な会話の中ではなかなか登場してこない表現と評価できるでしょう。
「殺す」の意味
殺すとは、特定の生物の生命を絶つことです。
生命を意図的に絶つことを殺すと表現しますが、法律上罪にならないようなやり方で生命を絶ったときには殺すという表現は使われにくくなります。
また、生物以外を対象にすることもたまにあります。
息を殺すという表現が特に有名で、そういう使い方をする場合もあるので、覚えておくといいでしょう。
「殺める」の意味
殺めるとは、特定の生物の生命を絶つことです。
したがって、殺すと同じ意味の言葉と評価できるでしょう。
しかし、殺めるという言い方をする人は多くありませんし、そういう言葉を見聞きするシーンも限られます。
でも、意味は知っている人が多いはずです。
殺めるという表現を全く聞いたことがない人はほぼいないはずですから。
「殺す」と「殺める」の用法や用例
「ここは誰にも気づかれてはいけない。
したがって、息を殺して先に進んでいくぞ。
絶対に物音1つ立てないでいくべきだから、常に注意をしておくように。」
「人を殺めると殺人罪で刑罰を受けることになる。
そして、その刑罰は非常に重い。
生命を絶つということ、それだけ重大な行為であると世間では考えられているということなんだ。」
殺すと殺めるは知名度の違いが大きい
殺すと殺めるはどちらも生物の生命を絶つ行為であり、意味としての違いはありません。
でも、殺すは生物以外を対象することもあるので、そこは頭に入れておいた方がいいです。
また、両者は知名度の違いがあります。
殺すは非常に有名なことですけど、殺めるという表現は相対的に知名度が落ち、使う人も多くないので、そこは知っておいた方がいいです。